きっと一眼レフ。

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    ステージタイガーのファイアフライ、稽古はどしどし進んいます。

    とはいえ全体の三分の一くらいですがね。

    そしてアクションシーンとかダンスシーンとかもあるので、実際にはまだまだ課題満載なんですが。

    それでもね、数を重ねるごとに楽しみが増えてく感じがしています。

    お話は昭和です。40年前のお話ですから。台本見たら1980年とか書いてある。

    1980年と言ったら僕が生まれた年ですよ。僕の生まれた年の事を40年前と言ってしまうのってなかなか抵抗ありますね。

    ちょっと調べてみたら、黒澤明監督の「影武者」がカンヌでグランプリを受賞したみたいですね。

    黒澤明さんがカンヌをとった年に生まれたshiraiですよ!(賞味期限切れた事をまだ使う白井)

    ジョンレノンが亡くなった年。

    地獄の黙示録とか、帝国の逆襲とか、203高地とか、戦国自衛隊とか、復活の日とか。

    ゲームウォッチとか、チョロQとかが発売された年らしいですね。

     

    そんな中で、僕の人生の半分も生きていない高校生たちとお芝居をするんだけれども、

    そいつらがね、高校演劇で地区大会をどんどんと勝ち抜いていくんですよ。

    若いのにすごいなぁと思うわけですよ。僕なんてせいぜい自腹でカンヌですよ。

    売り方も稼ぎ方もわかっちゃいねぇですよ。

    色々と考えているうちに結局行き着くところっていうのが目の前にあるものに、全力で取り組む。

    という事しか見当たらないんですよね。

    今みたいに、割と「夢見る事」が当たり前にできる時代じゃなかったりしてて、

    誰でもTVスターになったふりができたりする時代なんかじゃなくって、

    周りの環境に振り回されて流されて、仕方なくそこにいるしかなくって、

    そんな時代だったんだろうなと思います。そういう時代に生きる人間を演じる事になります。

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    ふわふわと生きている自分にそんな事ができるんだろうかと自問自答をしているうちに、

    こんな夜更けになってしまいましたよ。

     

    接点。

     

    作品が単純な娯楽作品でもいいと思うんだけれど、もちろんそればかりでもないんだけれど。

    この時代に見てもらう作品として皆様の前に出すという事で、ですよ。

    僕別に作家じゃないから、その、ほら、物語に言及する言葉を持たないんですけれど、

    わざわざ過去の過ぎ去った時代の物語を皆様に見ていただく意味とか、意義とか、

    そういうものを、ものことを、考える、もしくは考えずして考えていられるようになりたいなと。

    ふと思ったわけです。

    結局やる事は何かって言うと、筋トレとか、ランニングとか、発声練習とか。

    いつもやってる事と変わりないんですけどね。

    なんか、僕らがやってる事以上に余計な事が皆さんに伝わればいいなって思うんです。

    何が言いたいかわからなくなってきたのであとは情報だけ載っけて寝ますね。

    おやすみなさい。

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    ステージタイガー 「ファイアフライ」

    【日時】

    2017年1月21日(土)〜22日(日)

    21日(土)19:00〜

    22日(日)13:00〜/17:00〜

    【会場】

    近鉄アート館

    【料金】

    前売2500円

    当日2800円

    学割1000円(小学生以上、専門学生・大学生含む、要学生証)

    ※全席指定席

     

    チケット予約再開は12月1日から!

     

    よろしくおねがいします!


    この世界の片隅に

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      某日、僕は待ちに待った本作をテアトル梅田に観に行きました。

      ひとまず驚いたのが、その日がテアトル梅田のサービスデイである水曜日ということを抜きにしても、

      立ち見が出るほどの満席であるということでありました。

      2時間越えの本作を最前列で見上げて見るという事になったんですが、全然疲れることがなかった。

      結局は控えましかけれども、鑑賞後に原作の漫画を全部揃えに本屋さんに走っていこうかと思ったくらいです。

      TVドラマ化もしていたらしく北川景子さんが主演で、芦田愛菜先生もご出演されていらっしゃったようである。

      少し調べて得られる知識などはこんなもんです。

      原作者のこうの史代さんや、今回監督をされた片渕須直監督はそれこそ当時の資料や、

      実際に広島で生活をされてらっしゃった方にインタビューをして街に生きる人たちを描き出していたらしいです。

      当時の街並みの再現だけではなくて、その時に生きていらっしゃった人たちの生活や息遣いまでを再現する。

      「そこにいた人たちの気持ちがわかる」というものを画面に描こうと思ったということでした。

      爆心地近くの理髪店を営んでた方のご子息にインタビューし、その店構えのみならず、

      お父様やお母様の働く様子なども再現するという徹底ぶりだったといいます。

      つまり街中に「モブキャスト」として登場する一人一人の背景までも全て調べ上げた上でのことだという。

       

      原作が世に出てから7年くらいの歳月をかけて映画化にこぎつけるまでにも結構な苦労があったみたいで。

      クラウドファンディングをしたり、映画を支援する会が結成されたりもしたらしいです。

      素晴らしい作品の一つに含まれると思います。

      戦争という大きな出来事の一側面でしかないと言えばそれまでかもしれませんが、それでも。

      それに、僕は戦争についての知識がもうね、ある人に比べればほとんどないといいていいくらいにない、それでも。

      や、戦争映画について何かを語ることって本当に難しいことだと思うんですが、この映画は、まぁ、そこだけじゃない。

      普通にテンポが良くって「おもしろい」んです。

      とっても不謹慎に言えば「戦争という部分に目をつむってみれば」面白いところだらけ。

      まぁ、そうもいかないんだけれども。

      関連付けて引っ張り出してみますけれども「あまちゃん」が3.11に向けて進んでいく物語だとすると、

      この映画は8月6日に向けて進んでいく映画なんですよね。

      僕たちは知っているんだけれども、みんなは知らない。

      「今度の6日にお祭りがあるから広島に帰ってきなさいよ」っていう言葉を呉に住む主人公に残して広島に帰っていく妹。

       

      それよりも少し前に、主人公は日本でいちばんの軍港のある呉に住んでいるので、もう悲惨なんですよ。

      悲惨な未来が約束されていると思っていいんです。

      僕らはそれを少なくとも知っている。いずれそれを知らない人たちが出てくるかもしれないんだけれども。

      とはいえ「戦争の何を知ってるんだろう?」って思うと、あまり大きなことを言えないんだけれど。

      実際に身内に被害が出るんです。だからと言って不幸ばかりではない、というのがこの映画の魅力。

      本質を語ろうとしない、のかな、ずっと戦争戦争戦争戦争戦争戦争っていうと面白くないじゃんと。

      普通でい続けることがその世界を生きる人の戦い方なのかもしれないなと。

      普通に生きるということって、ご飯を楽しく作ったり裁縫したり、今だったら本を読んだり映画を見たり、

      ランニングしたり、なんだり。普通でいることを、そのままでい続けるということなんだろ思うんです。

      挿入歌として入れられている「悲しくてやりきれない」についても、

      もともとはクルセイダーズがどうして南北に分断されちゃったの?って内容の「イムジン河」を歌おうとして。

      発売の前日に中止が決まって回収されちゃった。結局世にでることはなかったらしいです。

      政治的にどうなんだってことで急遽差し替えを求められた結果、それこそその時の気持ちを歌った歌らしいんです。

      形はどうあれ暴力に屈っするしか出口がなかった中での精一杯の表現だったのだといえるんですね。

      今や表現は仕方ないけれど商品になって、そうしているうちに表現者の中にも何か根付いているものがあるんです。

      それは経済とか資本主義とかそういうものが。

      生まれたときからそうなんだもん、仕方ないじゃんと思うんだけれど。

      今僕は思っていることがきちんと言えているかどうかもわからないですけれど。

      世界を変える地母なんかなくって自己実現の方法の一つとなっているんだなと。

      僕はこのことに怒っている、なのか、僕たちはこのことに怒っているんだぞ、なのか。

      それが私的なのことなのかどうなのか。

      話がどんどんそれていく。

       

      のんさんの話もしたい、というか、あの人の本名は能年玲奈さんなんだよ。

      なんで本名で活動できなくなちゃってんだろう。といっても、その辺も僕は詳しくないからおいとくけど。

      とっても、良い声でした。はまり役ということです。あの人にしかできないというところだけれど、

      この作品のこういった喋り方ばかりしていくわけじゃないから、もっと他の活動もどんどんしてほしいけど。

      戦争中は、非国民と言われるから、身内の死に涙を流しちゃいけないんです、って。

      だから、泣くときには人知れず泣かなくっちゃいけない。普通の事すらできない。

      戦争でもないのに、普通の事すらさせてもらえない、これは暴力なんだと思うんです。

      そして身の回りの世の中には、それに近いことが本当にたくさん起こっている。

       

      戦い方は「普通でいること」

      やりたいことをできないままでいると「本当は何がやりたかったのか」がわからなくなってしまう。

      そういう事が怖くなることがあります。自分は何がやりたいんだろう。

      何のために生きているんだろう。

      そういう時にはご飯を作ればいいんだよって、ちょっと違うんだろうけれど、

      生きてるんだから生きればいいんだよという事を、考えさせられた気がします。

      なんだか暗い事ばっかり書いてしまっている気がするので、面白かった事をネタをバラしながら書いていきますね。

       

      海苔を運ぼうとしている時に渡しの舟に乗っけてもらった時に自己紹介するすず可愛過ぎる。

      海苔の風呂敷を背負う姿が可愛過ぎる。

      海を渡って親戚の家に行くところ素敵。

      すずの「ありゃー」「困ったねぇ」可愛過ぎる。

      憲兵のシーンも、義理のお父さんのシーンも、

      「そしてここはどこね!」も。

      あちもこっちも、本当にぽやんとした主人公が笑いを誘う。

       

      この映画は、踏ん張り型コメディ(って勝手にカテゴライズしちゃうけど)です。

       

      ずっと、そのままぽやんとしたすずさんを見続けていたいと思ったんです。

      本人も「ずっとこのままほわっとしたままで生きていたかった」という(ニュアンスの)セリフを言っていたと思う。

      まぁ、その、とにかくとてもいい映画だったんですよ。

      僕が言わなくったってみたいと思う人はもう見ていると思うけれども、

      ちょっと迷っている人は、行ってください。

      もしくは言ってください。一緒に観に行きましょう。

      桐島、地獄でなぜ悪い、シン・ゴジラ、に次いで映画館で何回も見たいと思う映画に追加されましたね。

      そういうわけで片渕須直監督の監督作品と、漏れていた軍事機密戦艦大和のお話を次は見てみたいなと。

      IMG_0024.JPGマイマイ新子と千年の魔法     IMG_0025.JPG男たちの大和 YAMATO

       


      ナルセケを見てきた事の個人的感想

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        んまーツイッターとかでもあげてらっしゃるので、写真もまぁいいかという事で。

        ダメだったら怒ってきてくれるだろうし。

        ともあれ、感想をブログに書きますねって言っちゃったもんだから、約束を今回は守ってみようと。

        約束なんて毎回守らなくっちゃいけないだなんて思っていたら身がもたないので、

        気にせず破るか口約束なんかしないかのいずれかがよろしい。

        ついでに言いますと、見た人にしかわからないブログになっていそうなのでその辺もごめんなさいしておきます。

        60分の作品。決められたセリフはなく、多分ト書きのみで構成された作品。

        終始DJが音楽を流し続けている(DJは芝居には不参加)。

        ほとんど身振り手振りでのみ物語を展開していく。そういう作品でした。

         

        さて、劇場を出た後に、僕はbaghdad cafe'の泉さんがいたので、すがるような気持ちで話しかけに行ったのである。

        まぁ、同い年だし知り合いでもあるしで、話しかけられる間柄であったからして、救われたんだが。

        実際になんと声をかけたんだかは全く覚えていないんだけれども、僕が聞きたかった事は多分

        「あれはなんだったの?」っていうことなんです。もしくは首謀者は誰なのか。

        「泉さんが他人の庭でバーベキューをしたのかどうか」という事を知りたかったんだけれども、

        そういう事は結局聞かず仕舞い。多分そこは泉さんの事だ、最善を尽くしたか、

        意図的に最善を尽くさなかったか。そのどちらかなんだろうと思う。

         

        書きやすい事から書いてみると、欲しいものがなんなのかが少し自省して観れた60分だったなと。

        ほら、よくあるじゃないですか、

         

        ー自分勝手な生き方をしていた主人公が、家族が病気になったから実家のネジ工場を手伝いに嫌々帰省して、

         そうこうしているうちに、自分というものや自分の家族が、どんな人達から愛されてきたのかを思い知らされる、

         っていうハートフルコメディ。

         

        僕はそんな作品にはお目にかかった事はないですけれども、そういう芝居を見ていると、

        ストーリーは半分頭の中で処理しながら「自分はどうなんだろうな?」って思いながら見てしまうなと、そう思うんです。

        僕はこのダメな主人公よりも、もしかしたらもっと社会的にダメ人間かもしれないあぁ死にたくなってきた。

        お母さん元気かな、お父さん元気かな、演劇なんかやめちまってボーナスの出る仕事につかなくっちゃいけないよな、

        とか、いろいろ、舞台上で起こっている事を鏡にして自分に当てはめてしまいながら見る事があると思うんです。

        何かしら「接点」というものがあるんです、発信者と受信者の間には。そう思っている。

        で、その接点に置かれている共通言語っていうのはやっぱり「ストーリー」なんだろなと。

        今回は、ナルセケさんでは「言葉」は外していたので、まず第一にストーリー。だと思っている。

         

        知っている人だし後で謝るけれども、有元さんの配役上の存在意義が全く確認できなかったんです僕は。

        何か見落としていたのかな?

        父親、娘、先生、クラスメートAB、ちょいワル兄さん。

        ちょこっと話が逸れてきているので、もどします。

        共通言語はやっぱり「言葉」で、それがないならば「ストーリー」だと思うんです。

        ノンバーバルですから、となると、見せたいところをしっかり見せて欲しいと思う。だけれども、ね。

        僕の言いたい事としては「欲しいものが貰いにくかったな」と思ったんです。

        多分、そういう「見やすくする段取り」についての演出ってそんなにしてなかったんじゃないかなと予想。

        僕は日頃から「ヒャッハー!」とか「フゥゥー!」とか言わないタイプの人なので、

        眼前で「ヒャッハー!」されても、普通に言えば引いちゃいます。だから安全な位置から演劇なんてものを見ているんです。

        共有したいから泣いている理由が知りたいし、喜んでいるならその表情をしっかり見たい。

        そういう気分で見に行ってしまった。(ストーリーなんて気にしなくていいよっていう意味のアナウンスは泉くんしてたけど)

        なので、「消化不良だ」と感じた部分と「ここもうちょっと見てたいな」と感じた部分の発見が糧だったかなと。

        ここへきて一応明確に言っておきますけれども、批判しているわけじゃないですからね。といっておく。

        主人公の成瀬サキさんがそこここで泣き崩れるんだけれども、その理由とその変化をもっとわかりやすく見たかった。

        自分の登場するシーンの前に(舞台で例えると袖の中/幕の向こうで見えていない部分)

        ムーブメントで助走しているネコさんのそのムーブが素敵だった。

        そんな風に思ったんです。傾向としては、(あくまでも白井個人は)表情が見たい、

        ダンサブルなパフォーマンスだったらそれなりにしっかりしたものが見たい。

        あと付け加えるならば、重低音の肚に響く音圧が心地よかった(ライブ感)。

        といったところでした。

        なので、見る側の人間が何が欲しいのか、何を見たいのかっていうことが割と端的にわかった気がする。

        それが、僕みたいな人間でも曲がりなりにも作り手であるからなのかもしれないですが。

         

        ここから書くまとめめいたもの、AとBはその、

        どっちを先に書くかで気持ちの伝わりようが変わってきそうなんですが、順不同で。

         

        A)

        多分、槌谷くんとかサキさんとかはじめ、すべからくキャストさんみなさん、

        真面目な方々なんだと思う。真面目すぎて演劇しちゃうんだと思うんです。

        みなさんも、普段から「ヒャッハー派」じゃないと思うんです。むりやり「フゥゥー!」言うてたと思います。

        ですんで、そんなに踊れもせず(失礼)普段から奇声をあげることなんてない真面目な役者さんたちが

        クラブミュージックという壮大な壁に(演劇という)武器を封じられた状態で果敢に挑む物語

        だと思いました。今回に関しては。

        けれども、選曲は自由であるし、ジャンルも変わってくるという事があるから、上の見立ては変わってくるかもしれない。

        ボカロの回もあるみたいだし。そもそもの曲の中にストーリーが含まれる歌謡曲とか演歌はさすがにないと思うけど。

        それでもどんどん変わっていく環境に対してアドリブで表現をするという事は大変なことだし、

        そういうことができる役者さんって本当に素敵だと思う。

        まだまだ可能性のあることなんで、泉さんはよそ様の庭で開拓をしたんだなと。

        バーベキューではなくってフロンティアを。

         

        B)

        個人的には、音楽にノるというという事をしながらも、演劇の力を信じてほしかったなということも。

        やっぱり言っておきたいなと思う。

        60分の中に、奇跡の0.1秒があればそれで大満足できると思うんです。

        やっぱり、僕は演劇を見に行ったんだ、つもりとしては。

        せっかく役者がこれだけいるんだったら、役者がする意義があってもいいんじゃないかと思うんです。

        そうでなけりゃ、役者経験のない人、例えばセリフはもうなんにもいえないけれども、人前に立つのも恥ずかしいけれども、

        エネルギーの有り余っているズブの素人さんにマスクかぶせて出てもらっても成立したはず。
        大音量が耳に届かないようなおじいちゃんが出てもいいだろうし、パリピと言われる人が出てもいい。

        でも、役者が出るなら、「芝居をするな」って指示があったとしても、虎視眈々と芝居をする一瞬のチャンスを狙っていて欲しい。

        そんな風に思いました。

         

        やぁ、本当に後出しじゃんけんでごめんなさいな感想文でした。

        僕がやろうとしてもそんなうまくいかないだろうし稽古場で口ばっかだしてうまくできないのも目に見えています。

        それでも、これだけ言いたいことが吐き出せたということはこの作品には何かがあったんでしょうね。

        いわゆる「余白」のようなものがあったんだと思います。

        世の中には暗黒芝居(真っ暗な中でやってるやつ)もあるんで、今回のは聴覚という感覚を一つ奪われた中での作品。

        五感の一つを低下させた状態で、多分だからこそ僕もこれだけ考えられたんだろうとおもう、の、です。

        口数の割には要点に欠ける文章で申し訳ないと思います。

        後からどんどん味のでるスルメのような作品でした。

         

        書いたので寝ます。おやすみなさい。


        残穢

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          最近あまりブログにアップしていなかったので久しぶりに書いてみようと思います。

          それよりも、公演の稽古状況について書きなさいよとか、他にもあんでしょうがとか。

          他の事は他でしっかりとまた改めて書きますんで、書かせてください。

          怖い映画の感想ブログです。でもその、えぇ、とっても良質の怖い映画だったんでみなさんにもオススメしたくて。

          もしも、怖いの怖い、って人がいらっしゃったら先に言っておきます。

          これ、めっちゃ怖いんですから、本当は見なくていいです。

          でも、わっと驚かせたりするような怖さはないので、「さだvsかや」みたいな感じじゃなくって

          仄暗い水の底から」「リング」「呪怨」この辺りの和製ホラーです。

          あんまり音と怖い映像でビビらせてきたり絶叫したりはないんで、そういう意味で上品です。

          辻褄のあったホラー映画ですので、本当に、安心して見ていただければなと思うわけです。

          心臓には良いと思います。ただ、本当に怖いのはその先なんです。だからこそ良質と言わせていただきたい。

          最後にちょこっとおまけのようにPOVぽいところもあって突き詰めてくれている。

           

          「住んではいけない部屋」ってサブタイトルのついた映画です。

          頭に「絶対に」ってつけるともう年末感が出ちゃうんですけれども、そんなに笑える話ではない。

          小野不由美による第26回山本周五郎賞受賞の同名ホラー小説。

          恐怖とは何かという事を追い続けている作家さんだそうで、映画が面白かったもんだから調べてみたら、

          小説ももう、怖いという評価も高くって(それには理由があるんですが、また後で)、読んでみたいと思いましたよ。

          内容や文章の建て方ではなくって「その本がその後に持つ意味合い」が増していくからなんでしょうね。

          その理由もまた後で説明していきますからね。リングのビデオみたいなスキル持ちになります。

           

          小説家の「私」に、読者である女子大生の久保さんから届いた一通の手紙。

          「住んでいる部屋で奇妙な音がする」とい書かれたその手紙に、好奇心から「私」と久保さんが調査を開始する。

          そこで明らかとなったのは、その部屋の過去の住人たちが転居先で自殺や無理心中、

          殺人などさまざまな事件を引き起こしたという事実だった。

          彼らは、なぜその部屋ではなく、さまざまな別の場所で不幸に遭ったのか。

          「私」たちは、ある真相にたどり着き、さらなる事件に巻き込まれることとなる。

          調べていく中で、久保さんが住んでた家の土地にいわゆる「曰く」が憑いていて、

          調べていくうちに九州の炭鉱時代の大量死亡事件にまでさかのぼっていくんです。

          たくさんの人が生き埋めになって死んでしまう事故から、見ると呪われる掛け軸だったり、

          話を聞いても伝えてもその人に不幸が連鎖する曰くだったり、そういうものが芋づる式に出てくるんです。

          ここで、やっぱり面白かったのはこの話が「ルポルタージュ」形式で進んでいくということなんです。

          きちんとロジックとレトリックと現場検証で進んでいってくれるということがすごく安心できる材料に思えるんです。

          そして、物語がどんどん続いていくたびにきちんと繋がっていくということなんです。

          最近の映画とか見ていても、辻褄の合わない事が気になる事が多い僕にとっては、ちょこっとでも説明してくれるとありがたい。

          つっつけば、そりゃおかしなところだって出てくると思うんだけれども、僕はそういうところには気づかないから。

          僕がよく口にする「理由がわからないものは怖い」ということにも当てはまる気がするんですよね。

          ただ、それについて考えてみたとき、ちょっとそれも違うのかなと。

          理由に筋が通っていないものはあんまり怖くない→これは驚ろかし系のホラー映画ですね。

          理由がわからないものは怖い→これいつも言ってるけど、これはホラーというか、感覚的なもので拒否反応に近く。

          そしたら理由があるものは怖くないのかというと、やっぱり怖かった。筋が通っているからこそ、

          あぁ、この人怒ってはるんやなぁ、そして、幽霊だから喧嘩したら負けるんだろうなぁっていう。

          リングとか今回の残穢とか。納得いっちゃう怒りの対象になって且つ相手の方が間違いなく強い!怖い。

           

          そういう場合の(怖い映画を見るときの)対処方法をお伝えいたしますとね、

          幽霊さん型の場合は、結局最終的には物理攻撃を挑んでくるものなんだと身構えておくのです。

          世界には泥レス(泥んこまみれのプロレス)を挑んでくる幽霊もいるそうなので、

          幽霊に襲われても最終的に、プロレスで勝てれば大丈夫!

          ということになります。

          対処方法をお伝えしたところで、この話の最後に面白いと思ったところについてなんですが。

          まぁ、これがホラー「作品」として成り立つ理由にもなるんですけれども、

          「読後にも引き続いていく」というのが言えると思うんです。

          「リング」を初めて見たときなんか1週間は気が気でなかったわけで、この作品を読んだことによって

          「穢れ」が伝染してしまっているんではないだろうかと不安感に苛まれてしまうんである。

          途中に書いたように「話しても聞いても」祟られる、ということなんです。

          読んでくださった皆様にもちょっと。 まぁ、ありえないですけどね。 はは。

          とかなんとか言いながらも、やっぱりどこか気にしちゃう、そういう感覚の理由はまた考えてみたいところですね。

           

          さてさて「作品」を見たときには気になってくる関連性。

          僕の中では完全に素敵なコメディエンヌの枠に入れている竹内結子さん。

          この人が「私」をやってくれているんで、お話がマイルドになっている気もするんです。

          同じく口元にほくろのある橋本愛さん。ルックスに浮き沈みのあるところが人間的で好き。

          監督さんの中村義洋さんは「仄暗い水の底から」「刑務所の中」「クイール」等の脚本を手掛け、

          「アヒルと鴨のコインロッカー」で有望な若手監督に贈られる「新藤兼人賞」で金賞を受賞。

          主な監督作に「チーム・バチスタの栄光」「ジャージの二人」「フィッシュストーリー」「ジェネラル・ルージュの凱旋』

          「ゴールデンスランバー」「ちょんまげぷりん」「映画 怪物くん」「ポテチ」「みなさん、さようなら

          など、僕の大好きな濱田岳出演作品を手がけていたり、仕事を選ばずたくさん監督しているなというイメージ。

          あと、僕の大好きなおばさま稲川実代子さん。「川の底からこんにちは」とか「百円の恋」とかに。

           

          そして、一番気になったのが佐々木蔵之介さん。が、演じていた平岡芳明さんのモデルとなった平山夢明さん。

          滝藤賢一さんも素敵なキャストさんなんですが、今回はこっちに興味の軍配があ上がりました。

          なんだか子供の頃に頭を打ったタイプの小説家さんらしいので、平山夢明さん、読んでみようと思います。

          ま、そんなこんなで面白い映画を見ましたよっていうブログを書くのにめちゃんこ時間がかかっちゃいました。

          いずれにせよ、この世の中どこもかしこも昔人が死んだ土地なんだから、しゃあないですな。

          っていうことで、竹内結子さんが、理由の分からない隣人に悩まされる(のかどうなのか知らないが)、

          わけのわからない人をやれば右に出るもののいない、出自のしっかりした香川照之さんが主演の映画と。

          男性にとっての死の危機を感じさせる映画。この二つを見てみたいと思っておりますよっと。

          IMG_0012.JPGクリーピー 偽りの隣人     IMG_0013.JPGソーセージパーティー


          ファイアフライのお稽古始まり

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            FullSizeR.jpg

            ファイアフライの稽古始め。

            こないだは顔会わせだったので、今回が実質上のお稽古始め。

            あぁ、顔合わせっていうのは、さぁて、これからこのメンバーでお芝居作っていきますよって会なんです。

            ステージタイガーではその時に台本を用意してるんでね。早いうちから感覚がつかめてますね。

            舞台ってのはどこまでいっても人間だから。どんな人がいるのかっていうのを、自分たちがわかってないと。

            という感じのことで。

             

            今日は先日にお邪魔させていただいた「48HFP」の上映会だったので、そちらに顔を出してから。

            とんぼ返る感じで稽古場に急行!(まぁ、結局間に合わなかったんですけれども)

            48HPFのことについてはまた詳しく書かせていただきます。

            いつものごとく写真を撮るタイミングを逸してしまうんです毎日。

            髪の毛は、とある事があったんでちょこっと明るめになってますがもうすぐ飽きるので黒くします。

            さてさて、稽古が始まったわけですが、劇団員からも、客演さんもちょこっと本番が近い方などいらっしゃるようで。

            まだまだ「全員集合!」ってわけにはいきませんけれど、面白くなってきそうです。

            今回、結構大変だと思うのは、もうね、物量が違うわけです。

            大変に乱雑な感じになています。砕けて言うと、ワチャワチャしています。

            そして、時代も流れていきます。今回はそういうお話。

            IMG_9965.jpg

            初めて参加してくれる山本美和子さん、前回出演してくれた八戸盛夫さん、南田吉信さん。

            やっぱり、嬉しくなりますね。こう、見知った仲間だけじゃなくって助けにやってきてくれる人がいるっていうのは。

            こっちもなんか楽しくなってくる。や、本当に稽古をしていると元気になってくるのは何故なのか?

            日常生活がそんなに楽しくないのか?俺。って疑ってしまいそうになるほどです。

            まぁ、そんなわけで、来年1月の本番に向けて、頑張っていきますんで、皆様よろしくお願いいたしますね。

             

            ステージタイガー「ファイアフライ」

            2017年1月2121日(土)〜22日(日)

            於:近鉄アート館

             

            JUGEMテーマ:芸能


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