僕の大好きな
映画ブロガーさんが「アーイ ダディッツ!」なんていうから。
ふと見たくなりました「ドリームキャッチャー」
スティーブンキング原作の「とんでも宇宙人侵略」×「スタンドバイミー」と言ったところでしょうか。
「ミスト」だとか、「エイリアン」だとか(もちろん最初の奴ね)の存在がじんわりとにじんでます。
さてさて小説と全然違うぜ、これ。って言うのがなんとなくの感想です。
ちょこっと脇道にそれるんですが、同じ日に「ミリオンダラー・ベイビー」ってのを借りたんですね、
女性ボクサーの話。これはまたこれで感想を書きたいところなんですけれども。
共通する俳優さんが登壇しておりました。その名も、「モーガン・フリーマン」!
そういやこないだ「バットマン・ビギンズ」も見たのだった。そこにも、モーガンさん!
いろんなところに出没してはアメリカ映画への取っ付きやすさをあげております。波平さんポジション!
でも、今回は、いらんかったー。申し訳ないけど、いらんかったー!
いや、確か原作ではいたと思うんだけど、何だか違う存在感。
こないだの断捨利で文庫本、多分売っぱらっちゃったんだろうな、もっかい読みたくなりましたよ。
どだい、キングの原作本ってのはだらだらと長くって、すばらしいんですから、
(あんまり全部全部読んだわけじゃないですkら大きな事いえないですけど)映画にするには長いんです。
確か、仲良し五人組の説明だけで何十ページと裂いてたのに、ちょこっとだけで。
記憶倉庫の描写がもう少し欲しくって、あの美しい色合いの螺旋階段、
その癖に、Mr.グレイの中にいるジョーンジーの姿を見せる時の移り変わりのちょっとしたチープさ。
あんまり上手く言えませんけれども、僕が一番求めていたB級さがだだ漏れていました。
ストーリーとしてはね、仲良し中年4人組が毎年のごとく雪山キャンプしてるところに宇宙人が侵略してくるんさ。
で、そのうちの2人は驚くほどに無惨に惨殺されてしまいます。
でも、仲良し4人組にはちょっとしたちょうのうりょくと、それを授けた素敵な友達がいたのです。
その、友達こそが、「アーイ! ダディッツ!」ことダディッツ!
実は彼も宇宙人で、最後に変身して悪い宇宙人をやっつけちゃいます。
これね、このお話のすごいところがあって、それは、小説で読むと多分180倍くらい面白いの。
日本語訳してる人の手腕でもあるんだろうけど、キングったらすごい(キングファンの方、馴れ馴れしくてすみません)。
ま、逆なんですねこれは、小説が面白くって、映画になるとつまらなくなっちゃう。
きっとそれは映画がテレビの延長として考えられてしまっているからなんでしょうな。
例えば2時間くらいのもの、ってなかんじのシバリが出来上がっちゃってる。テレビで放映できる長さで。
や、論じたいわけではないんです。すばらしくB級映画でした。
少しずつ人の身体を浸食する「リプリー」と名前のつけられた「バイラス(ウィルスですね)」
それに対して包囲網を張る何だかとても権限を超越した軍隊のみなさま、
そういう戦いに巻き込まれたちょっとした超能力を持った一般人4人組。
なにが面白いって、身体を乗っ取られた犠牲者が、実は世界を救う鍵になる、っていうね。
こういう設定、ホント面白い。ワルモノのシテンでいうと「虫けらみたいな奴」にしっぺ返しをくらう感覚。
じわじわと小粋なトーク(小汚い言葉)で身体を乗っ取った宇宙人を責め立てていくところは気持ちよかった。
「回想のビュイック8」って恐怖の車小説があって、きょうふのくるま、
車のカタチをしたナニカが、夜な夜なこっそり人を食べちゃうってストーリーだったと思います。
読んでみな、面白いから。
そういう事ならば思い出したくて思い出すのは「
RUBBER」って映画。
タイヤが人を惨殺していく映画。恋もするしシャワーも浴びるタイヤの惨殺ロードムービー。
でてくる芋虫だかトカゲだかの形状をした宇宙人も、みていて懐かしささえ覚えるレベルです。
アレなら飼ってもいい。超現実的な早さで成長していくのだろうけどね。
ま、そんなこんなで課題映画を持ってきてみました。
この流れなのでキングの作品で言ってみましょう。
こないだはクロエちゃんのキャリーを見ましたけどね。
とりあえずの「シャイニング」と、
どうしてキューブリックが部屋番号を変えたのか?って疑問を追う「ROOM237」
実は、どっちもみていないのです、お恥ずかしながら。面白い映画があったら紹介してください。
シャイニング
ROOM237