ソウル・フラワー・トレイン
今年3作品目の映画館での映画。大阪を舞台にした作品で、
単館系ではありつつも、とんでもなく盛り上がったのは記憶に新しいです、個人的には。
いつだったか、何かの稽古終わりに若旦那さんと山本さんのどちらかさんにお呼ばれして、どちらかさんともとお酒を飲んだ。
その時に西尾孔志監督もいらっしゃって。お話をさせていただいた方の作品を見るというのは多分初めての機会。
あの時お酒を飲んで、なんだかブッとんだ映画の話で少し盛り上がったりもして、
その人が、meetsとか、なんかオシャレな雑誌に載ったりしてて、あぁ、なんだか凄いことだなぁ。
と後から思うことはたくさんありましたよ。僕も今、ご縁あって素敵な監督さんにお世話んなって、
滋賀県ご当地ヒーロー忍ジャガーの敵役として、乱暴者を演じさせていただいております。
皆さんのお目にかかれるのはもう少し先になりそうですが、も少しお待ち下さい。
まぁ、なんだかんだで撮影の裏側を垣間見る機会をいただいたわけなんですが、
「え?こっちは本当に裏側か?」
という思いは湧いてきましたね。こっち側の熱量も半端ないぞ!と。
まぁ、僕があまりそういう世界を知らずに今の今まできていたというだけの事なのかもしれないですが。
それについてはまた別にブログにあげましょかね。
さてさて、本編「ソウル・フラワー・トレイン」
もうね、田舎の島から年の老いたお父さんが娘に会いに出てくるというシチュエーションだけで、
少し泣けてきてしまう僕も僕だけれど。
最初に登場する金髪の女の子の口笛がね、最初はどこか耳慣れずに何の曲だったか聞こえなかったんです。
そんな作りになってたのかなぁ、後から聞こえて曲がわかった時に、あぁ、なるほどと、
聞こえてなかった僕にはちょっとラッキーなポイント。
あんまりストーリーがどうとか言えないけれども、お父さんの気持ちに感情移入してしまうのです
(男性だからですね、年齢ではないですからね)。
そしたら年頃の娘がやっぱり不埒な事をしてたらとドギマギしてしまう、のです。
娘の部屋で突然チャイムが鳴って「紹介したい人がいるの」なんて言われたら、僕が親なら耳を塞いで大声あげますね。
大好きなシーンは警察署で事情を聞かれている2人目の娘さん(って言っていいだろう、あれはもう親子でした)を、
乱暴な性格の警察さんから助け出すシーン。あの感じはまぁ、快哉を叫ぶポイントでしたねぇ。
ロスコ炊いてる感じなんてなんかもう(演)劇的で、それはそれは見所でした。
不器用だし、多分力も強くないし、社会的にもより権力の強い人間に対して、
気持ちだけで立ち向かう姿はそれはそれは、滑稽であるだけではなくて、
とても勇気付けられるし、応援したくなる。そんなシーン。
一番の僕の興奮ポイントは娘さんに小屋のみんなが「ハイハイ!」って手を上げてるシーンの。
その片隅に映ってた若旦那家康さんを見つけた時!「あぁ、いそうだなぁ」と言う真に迫った演技とそのフォトジェニックさ。
なんだかとても絵になる感じだったんです。
個人的には知ってる人が本当にたくさんでてるので、それも気恥ずかしく楽しませてもらいました。
単純に、僕は大阪住まいで見たことのある大阪が描かれているだけでロケ地巡りをしてる既視感があったりして、
楽しく思えてくるのです。
単館系ではありますけれど、割と長い期間あちらこちらで上映している映画なので、是非ともみてみて欲しいなぁ。
大阪を舞台にした映画を見てみたい思いましてな、ほんなら、少しこんなんどないでっしゃろ?って思いますんや。
ゆーても、仁義なき戦いやら入れたら、もうほんま、難儀なことなりまっさかい、
ベタなところでいかせてもらいまっさ。
忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 大阪物語
- 2014.02.27 Thursday
- 映画
- 09:09
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- by 白井宏幸