ガッチャマン
確かにいろんな人が腹を立てる気持ちもわからなくはない、
何かに向けて腹を立てなければいけないような世の中だもので。
僕、あんまりこういう映画を観ないもので(例えば仮面ライダーの劇場版とか)
そういう映画を観た場合の感覚と比べてみてどうなんだろうと思ったり。
確かに「デビルマン」は悪魔が作った地獄のような映画でした。
しかしながら「キャシャーン」の事は僕はあんまり嫌いではない。
いや、敢えて言おう、好きだ。「GOEMON」よりも好きだね。
広末茶々は可愛過ぎたけれども。
あれと比べてどうだとか、原作と比較してこうだとか、なかなかむつかしいですよね。
第一に、僕はアニメのガッチャマンをよく知らない。
そして、第二に、劇場でのオマケの短編アニメが本編をディスっている。
【ディスる でぃす-る】
尊敬するという意味のインスパイアの対義語ディスパイアを和製した言葉
アレが一番面白かったみたいなこと言ってる人もいるんですが、
アレが本気でディスってるのか、この映画はこのラインで観るものなのですよ、
っていうスターター解説書なのかがわからなかったのだ。
っていうか、そういう邪推をしてしまうところが、僕も少し動揺していたのだろう。
主演の松坂桃李さん捕まえて、
「名前に桃がはいってんぜ!」とか
「顔にびっしり産毛が生えてそうな名前だな」って。
パロディにしてもやり過ぎじゃなかろうか?舞台の前説で性癖ばらされるカンジ?違う?
というか、パロディならば本編の前にやるもんじゃない。
その本末転倒感、例えるならば「貞子3D 2 2Dバージョン」を!
自宅の3D対応テレビで観る!みたいな。
どこいってんの?ねじれの宇宙?
先ほどの鑑賞のラインの話だけども、ガッチャマン、面白い媒体ではあると思うのです。
あれはみんなで楽しむものだ、と。わいわい観るべき映画。
それを「映画館でみてしまった」事が復讐の連鎖に繋がってるんでしょうね。
確かにね、設定はしっかりとしている。
突然変異して人類を襲い始めた「ギャラクター」という侵略者に対して、
特別な石に認められた「適合者ーガッチャマン」が立ち向かう。
そのガッチャマンは兵器として扱われる事に苦悩を感じる。そいう設定。
や、そんなにしっかりしてないか。
そういや、正解の半分を17日くらいで滅ぼしたギャラクターが、
そこから5年間かけてもまだまだ制圧できていない、というのが「?」ってなったの。
オープニングの5分ならないくらいですかね。365×5で1800くらいね。
17日間のがんばりをさぁ、
「ダークナイト」みたいにいけてたらよかったんだよね。
ガッチャマンって言うのは主人公の彼の名称であり、チーム名ではないんですよね。
つまり、ガッチャマンとその他大勢、というチームで戦っているんです。
リーダーががんばって戦うんだけれど、みんなの気持ちがバラバラになっちゃう。
ほんで、最後にリーダーも折れちゃうし、
剛力さんはずっと好き好きゆうてたリーダーに「狂ってる」とか言っちゃうし、
スーツの事を「あんな醜いスーツ着て」って言っちゃうし。
そりゃあんた、お給料でショッピングするのが好きな普通の女の子だもんね。
あ、でも剛力さんは、別に、可愛かったです。
東京の、新宿の、見た事がある景色がでっかいタイヤマシーンが破壊して回るOP。
タイヤが念力で人を殺す映画「RUBBER」ってのがありますが、それは今する話じゃない。
「バトルシップ」のラストくらいに同じようなマシンが出てきたけど、
タイヤマシーンはアニメ版にも出てたみたいなのでパクリではない。
結構ね、銃器が全然効かない敵が現れて、5年も戦っている世界って言うのに、
新宿ではいろんな海外ブランド的なお店があって(ジュンさん買い物し放題)、
敵が襲ってきたらそれでも「効かない銃や戦車」で対抗する、っていう。
仕方ない、他に武器がないんだもの、でも、他に何もなかったのか?
やっぱり端々に、世界が「どんな事になっている」のかを知らない加減、
ってのがみえてしまってちょっと、ギャップを感じてしまいます。
やっぱり、世界観とか危機感とか感じてるところに、ちょこっとコメディがあるから、
そういうところが笑えるんかも知れない。タイヤマシーンを止めるのだって、
もともと必死じゃないと、乱暴な方法で止めたってそんなに面白くない。
なぁんて、物語の構成を考えちゃった。
台本書いた事とか無いから何とも言えないけれども、いろんな人がいるわけだから
いろんな人の立場から発せられなきゃいけないんですよね、セリフって。
作家の神の視点からだけ言われてもそれはいかんのですよね、なんて思った。
木菟の竜をやってた鈴木亮平さんががんばってた。「変態仮面」やってた人。
終戦のエンペラー、ノルウェイの森にでてた初音映莉子さん。まさかまさかの連続。
鈴木さんがなんだか聞くところによるとすごくがんばってらして、
いろんな番宣にでては評価をあげているという事、それを聞いて一安心。
がんばってる人は評価されるんだなぁ、と、暗に匂わせたお話。
あと、気になるのが濱田龍臣さん、岳さんの弟さんなんかなぁ?って。
おしんの女の子は妹なの?ねぇねぇ、教えて?
ねぇねぇ教えて?
なんで最初のバトルのシーン、全員の集合シーン、アベンジャーズ丸パクリなの?
課題図書的に。課題映画。
- 2013.09.27 Friday
- 映画
- 08:30
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- by 白井宏幸