麺香房 三く つけ麺道産麺@福島

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    みなさまお元気でらっしゃいますでしょうか?武将をしておりました、白井です。三国志ですね、筆無精の方です。申し訳ありませんね、いやほんと。ここ数日のうちに目紛しく環境が変わったかというと、そうでもないんですが、着々と事態は進行しております。いつもの如く、借りてきたDVDは結局見れないうちに返却してしまうし(ショーン・オブ・ザ・デッド)それにこりて今回は1枚だけ借りてきました(宇宙人ポール)、そちょっとずつ体重が増えていってしまっているしで、ほんと、目紛しい。で、その間、何か生産的な事だったり、報告できる事があったかというと、実際のところ、たくさんありました。順不動でいきますと、次回出演のお芝居『MIRROR⇔FLAME』のお稽古が始まったり、デラシネラ「カルメン」に出演されていた森川さんのワークショップに参加させていただいたり、たくさん面白いお芝居を見たり、身の回り的には新しいプリンターを購入したり(産まれてはじめてのネット通販です!)、劇団会議では劇団員の誕生日を祝ったり、たりたり。いくつも報告せねばならない事はたくさんありますので、それも追々報告ブログをあげていこうと思っています、んが!残念ながら、書き出しているブログは今回もらーめんの事でございます。せっかくなので諦めて読んでみてください。


    僕はらーめんが好きなんである。ここら辺の事は、特にいうまでもない事なんだと思います。けれども、あまり他人にお勧めする事の出来るらーめん屋さんというものがありません。少し、叛意すると、らーめん屋さんをお勧めするという事になれていないのです。そこそこのらーめん屋さんを見つけて、ここ美味しいよっていったところで、らーめんの好みなんて人それぞれであるし、結局のところ「そうでもなかったね」って答えを聞くのがいやなのである。そういうところも、もともとから多分にあって、それを差し引いても、自信を持って勧められるお店ってのがあんまり無かったんです。ですが、この一年の間になんとか数件だけ、胸を張ってお教えできるお店を見つけたのです。それでも10軒いってればいいところ。また、そのうちご紹介してみようかと思います。で、このお店「三く」のつけ道産麺300g800円。

    こないだのとおんなじつけ麺かと思いきや、今回は麺が違います。前回は全粒粉でしたが今回は道産麺。どう違うのかというと詳しくは分かりません。粉が違うんだと思います、僕は。それは間違いありません。粉が違えば麺が違う。それくらいの事は何となく分かってきました。西山製麺所という麺工房毎回このお店には驚かされる、というと、僕の情報収集力が低い事を露呈しているとも言えるんだけれども、「さんく」ってスーパースペシャルサービスタイムがあるみたいで、何時39分に店の中にいると、らーめんが前にあろうがなかろうがデザートがやって来る。なんか本当にタイミングが良かったらしい。今回で三回目になるんですが、毎回違う顔を見せてくれるお店というのはなかなか珍しい、と、思うんです。毎回楽しみに通えるお店だと思えるのは、もちろん基本的にお味のレベルが高いという事と、接客の品質がいいんです。単なるらーめん屋さんってのではなくてね、なんかあまり気にかけないところまで洗練されたカンジというのがいいんです。観て欲しいのが次の写真です。

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    飽きもせずに通える理由の一つにプラスαなサービスがあります。まずは夜にお店に伺うと、「お通し」がでてくるんです。居酒屋みたいな無理矢理だして200円とかかっぱらう「突出(つきだし、とこういう書き方ではないんだけれど)」ではなく。そして、お茶がうまい。冷たくって美味しいお茶をしっかりとカウンターにおいてくれているんです。そして、お気づきになられただろうか?この素敵な「割箸」を。割箸なんてレベルのものではないと思うんです、そして、爪楊枝すら別梱包です。Amazonで釘を10本頼んだら一本ずつ段ボールに詰めて送料込み込みで送っておられたなんて話を最近聞いた事がありますが、こんなクオリティの高いお箸セットには僕は未だかつてであった事がなかった。そういうわけで、僕はこのお店が好きなんである。なので、まずは全メニューを制覇するまでは通い詰めていきたいと思っています。冬季限定とか夏季限定とか色々ありそうなので、要チェックなお店です。

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    ■烈志笑魚油 麺香房 三く■

    三くセット(お昼のみ/かけらーめんとチャーシュー丼) 800円

    全粒粉つけ麺300g                 800円

    道産つけ麺300g                  800円


    パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT

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      ちと、ご無沙汰しておりました。近況をば。って特にありません。週末は観劇三昧であったと思います。
      とはいえ、日曜日の昼間に用事があったりなどして、それほどたくさん観れたわけではないのですが。
      3作品と、1晩餐会に行ってまいりました。
      ちと、「贅沢」について。
      最近はまぁ、不況不況と言われてますけれども、やはりその通り、僕はあんまりお金を使って贅沢する事はありません。
      たまに飲みにいったり、高めのお芝居を観に行ったり。まぁ、分相応な暮らしぶりです。
      とはいえ、贅沢という言葉を敵視する必要はあんまりないんじゃないかなぁ、と思うんです。
      贅沢する時にはえいやっ!と贅沢したればいいんです。
      我慢我慢、っつって無理して、せっかく贅沢できる時に引っ込み思案になるくらいならば
      「贅沢王に俺はなる!」くらいの勢いでやっちまえばいいんです。
      自分で歯止めを効かせる抑止力さえ持ち合わせていれば誰しも文句は言いません、多分。
      まぁ、そんなわけで、感劇しては飲み、飲んではらーめんを食い、
      食っては寝、寝ては起きるの週末は自堕落しつつも充実した週末でした。
      東京の劇団エリザベスの方や、そこからつながったいろいろな人とお話する事ができてよかったと思います。

      さぁさ、さてさて。そんな事をいいながら、日々ブログ用のらーめんストックが増えていく中、
      過去観た映画もまだまだストックがありますもんで、がんばってアップしてゆかねば押しつぶされてしまいます。
      てことで本作品東京に持ってこられたパラノーマル。ケィティが東京にきちゃった。
      や、ケイティじゃなくって何十年か前に召喚された悪魔なんですけども。
      舞台は東京!お話は姉弟の姉が海外旅行してたら車で女の人を轢いちゃって、
      両足を骨折してしまって、旅行を取り止めて帰ってくるところから始まります。
      もうね、いう事はない。もちろん弟はビデオを持っています。ここには疑う余地はありません。
      なんで、災い飛び込む家庭には三脚で立てるタイプのカメラがあるんだろうか?
      そして、弟は飯食ってる間もカメラを回すのをやめないんだろうか?

      順番としてはこないだでた最新の「4」の前のストーリーになるのかな?順番的には3→2→1→第2章と続いてゆきます。
      ロトの伝説的に。でも、そういう意味では衝撃的なラストでした、第2章は。
      言っちゃうけれども、きちゃうもんね、日本に!あ、そりゃ、そうだわ。舞台は日本なんだもん。
      我が家では順番に見て行ったんですが、
      「パラノーマル・アクティビティを観て、消したはずのテレビが翌日勝手についていた事件」
      パラノーマル・アクティビティ2を観た後にトイレの水洗がいれてもないのにブルーレットになっていた事件」
      パラノーマル・アクティビティ3とハリウッド版リングを観た後に体調崩して謎のできモノができた事件」
      が立て続けに起こりました。
      で、ですよ、その流れで何が起こったのか?!僕の身の回りに何が起こったのか。
      実際、関連性はないにせよ、はい、見つけました。
      「パラノーマルアクティビティ 第2章 TOKYO NIGHTを観た後に同じマンションの二階にあった盛塩が踏みつぶされてた事件」
      が発生しました。
      マンションのドアの前に盛塩ってのも割と異色なカンジはしますが、そこはよいとしましょう。
      なぜならば、我がマンションのオートロックは週1or2で全開です、安定のオートロック全開。
      以前階下にはチンピラさんが住んでて、よく男女の喧嘩と悲鳴が聞こえていたり、パトカーがとまっていたりしました。
      いつぞやは、喧嘩があって、静かになったなと思ったら、郵便受けの隙間に納豆のパックが突き刺さっていたりしました。
      踊り場には散らばるねばねば、恐怖とはそういうことなんです。
      そういう事とはどういうことかというと「理由がない」ということに終始します。
      ジェイソンだって、バタリアンだって、「出ていけオバサン」だって、みんなそう。理由がわかんないもん、怖い。
      僕たちは人間だから、やっぱり言語で語り合います。
      ジェイソンが「あの時のプリンの恨み〜」つってチェーンソー振り回してくるんやったらまだわかる。
      説明できるもん「俺ちゃう!」って。で、怖いのはこっち、理由がわかんない。
      一応のところアンサームービー的に「パラノーマルアクティビティ3」で、何故そんなことになったのか?
      ってのははっきりしたんです。

      第2章のスタートってのは東京に姉が帰ってくる、というところから始まります。
      仲間由紀恵さんとかになる前くらいの、綺麗なお姉さんは好きかどうか聞いてくるCMにでてそうな、
      そんなお姉さんが帰ってくるんです、両足複雑骨折で。
      NHKの朝ドラならナレーションで「姉、帰ってくる、両足複雑骨折で」とナレーションが着くような。
      あぁ、弟は既にカメラ回してるし、そらぁ、悪霊がやってこなくても姉弟仲は悪くなるわな、と思ったなぁ。
      僕は真剣にバリアフリーについて考えてしまいましたよ。
      そのきっかけになったのが、アメリカ旅行中に子供連れの女性を車で轢いてしまったからだという。
      ハンター君を抱えた悪霊inケイティなんです。この事が分かったのはちょっと後の事なんです。
      僕はこの映画が連作だとは思ってもみなかったから。
      そこで、僕にうまれた疑問を伝える為に「3」について簡単な説明をしたいと思います。
      「3」ではケイティ、クリスティの悪霊不幸姉妹の子供の頃のお話。
      結論だけ言うとおばあちゃんが魔女サークルやってて富と引き換えに男の子供差し出せ、となったの。
      当時以降始めて産まれる男子をだせ、と。悪霊の名前は確かトビー。男の子が男の子の友達が欲しかったんだね、きっと。
      発端はそこ、でも、「3」「2」「1」と遡って、ハンター君を手に入れた悪霊inケイティは目的を果たしたはずなのに、
      何故日本に?って事が疑問としてでてくるのは当然な事だと思うんです。
      偶然車に轢かれてしまったが為の単なる逆恨みなのか?
      このままだと撮影方法だけはカメラ視点のPOVでありながら悪霊のロードムービー(旅行映画)になってしまうよ。
      見方をぐいっと変えると「カメラを持ってる家庭」に結果的に行きついているのだから、
      そこにはシリーズ的にも悪霊的にもなんらかの理由があると思うんです
      (悪量さんはなんらかのアピールをしてる、カメラに映ってるの分かって悪さしてるかまってちゃん)。
      でも、これまでの作品は男の子友達をゲットするまでの長い長い失敗の歴史だったから、
      後は、デートとかなんかなぁ?観光?そういう事なんだろうか。謎は深まるばかりである。

      それにしても、常にカメラ回し続ける弟ってなんなの?って思いましたわな。
      姉ちゃん足折って帰ってきてんのに、まずは撮影、って。ドキュメンタリー監督かよと。
      自分たち二人の食事中も撮影、悪霊がきたから頼んだ祈祷師が折角してくれてる祈祷も撮影、
      ご利益なくなっちゃうだろが、祈祷師さんも逆恨み買ってなくなっちゃっただろが!
      僕はまだ観てないけど最新作の「4」がどんなストーリーになるかという事よりも、
      どんなダメ男がカメラ回しているのかが気になって仕方ない。
      駄文でござした。しかしそろそろ、「パラノーマル」がゲシュタルト崩壊しそうです。

      スラムドッグ$ミリオネア

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        ここんところ、もうすぐ稽古が始まるという緊迫感を感じつつも、自由な時間が割に出来たので、映画を見ています。
        本を読んでいます、らーめんを食べています。つまるところ、楽しく日常を過ごしているわけです。
        僕、そんな引っ張りだこやないですから。書いておきたい事はいくつかあるんです、日常の変化。
        新しいプリンターを買いました。あ、それだけです。
        ホントはでっかいテレビを買いたいところなんですが、
        そんなに大きな買い物をしちゃうと、ちょっと欲求の歯止めが利かなくなりそうなんで自粛しています。
        ある程度は好きにやったらええが、我慢の出来る事も知っておかねばなりませんから。
        そんな事で(ホントはお金がないだけなんだが)テレビはちょこっと先延ばし。
        で、映画館にも行っているんだけれど、DVDでも映画を見ています。今回は「スラムドッグ$ミリオネア」です。
        ダニー・ボイル監督の作品でございます。僕、この監督さん、好きだなぁと思いました。
        当然の事といえば当然の事なんだけれども、勉強して、郷に入れば郷に従え的な謙虚さも持っているカンジを得たのです。
        (何を偉そうに!ですよ、僕)うん、その通り。
        ちょこっと同じ監督の作品を見ただけで知ったかぶりやがってなんですけど、ホントにそんなかんじがしたんだもん。
        いわせてください、ちょっとは納得いっていただけると思うから。


        というわけで、このダニー・ボイル監督の作品を並べ連ねてみますよ。
        例に漏れず、僕が観た事あってブログに書いた事があるやつはその記事へのリンクを貼ってあります。
        28日後…」「127時間」「トレインスポッティング」「ザ・ビーチ」「サンシャイン2057」などなど。
        あ、ちょっと前言撤回したくなってきました。簡単に調べただけでもこの監督15作品くらいの映画を作ってらっしゃる。
        で、その中で観た事のあるの3つだけでした(ミリオネアと結局しっかり観れなかったトレインスポッティングを含めてもいいなら5作品)。
        これで監督の事を語ろうなんざ片腹痛いぜ、坊や。
        でも、思った事を伝えたいので書きます。
        しっかりとインド映画を作っていた感じがしたのです(あ、僕、インド映画もしっかりと観た事ないや、これはもう取り返しつかないなぁ)。
        インドの発展してきた10年間の裏側に犠牲になったスラムの犬達(少年少女)の視点から、
        例えば権力ーなどから隠されている側の汚い部分を描こうとしているカンジなんですね。
        社会的な作品でありつつ、少年のロードムービーでもあり、また最後には全く関係なくみんなが踊る、
        っていうインド映画ならではのあのカンジ(僕、インドカレー好きなんで、インド映画の一端は何度か垣間みていると思う)。
        あと、転がってる人が見てるような映像を撮るのが上手い!
        走ってる電車から転げ落ちる少年兄弟だとか、自転車で全力トレイルしているところで、
        すっ転がって転んじゃうシーン(127時間)とか、躍動感があって、迫力のある絵を撮るのが上手いような気がする。
        後、フィルムから温度が伝わってくる感じがします。暑さ寒さ、感想度合いとかそういうの、なんとなく。

        あらゆるジャンルに手を出している監督さんなんで、なかなか面白い。
        自分のカラーを前面に出さずに、与えられた題材をどう料理するのかを考えているカンジでホント好ましい感じがするんです。
        どっちがいいかって話になっちゃうんですけど、例えば日本の三池崇史監督も、だいたいカラーを押してるカンジが強い気もします。
        「忍たま」とか、「ヤッターマン」とかも意外にやっちゃってるけど。
        ま、そういった事でいろんなジャンルに手幅を広げつつ、
        その色のなじみ具合を保って作っている感じがするので好きかもしれないなと思っています。
        ストーリーは、とある電話オペレータのお茶汲み係の青年が、「クイズミリオネア」にでて、みのもんたに一泡吹かせるという話。
        9問目辺りまで正解したところで「お前みたいなクズイヌみたいな人間はインチキやってるに違いない」って事でお縄に。
        お話はそこからスタートします(ホントはその青年がインドという国に生まれたところから物語は始まっているんです)。
        が、何の学もないようなスラムの犬が、結局全ての問題に正解するのです。
        が、それって運じゃなくって運命で、彼ら兄弟が辿ってきた不遇な運命の流れの中に、その問題の解答が混ざっていただけなんです。
         

        どちらかというと、クイズに答えているところなんかは蛇足で、幼少期からクイズにでるまでの人生がもう大変。
        アミタープ・バッチャンって憧れのスターに相対固めに肥だめの中に落ちるわ、
        母親は宗教闘争で殺されちゃうわ、
        兄貴はすぐ楽して悪い事に走っちゃうわ(これも、その社会が悪いんであって兄貴がホントには悪くないんだ、という事がいいたいんだと思う)、
        途中で知り合った女の子はすぐに離ればなれになるしで、
        あ、この孤児のラティカって女の子を演じてるフリーダ・ピント(「猿の惑星 創世記」のヒロインの人)って人がなかなか綺麗なんです。
        劇中の回答の一つで、ほんのちょっぴり登場するアミタープ・バッチャンはインド版「クイズ$ミリオネア」のみのさんポジションだとか、豆知識。

        彼はなんとか上手い事渡り歩いて、言い方きついけど地獄から抜け出す事が出来たけど、
        兄貴は残念な事になっちゃうし、彼みたいなケースって稀なんでしょうね。
        日本に当てはめて考えてみても、いわゆるネカフェ難民みたいになってる人がロト6あてるようなもんだもん、感動もないし、そもそも当たらん。
        それでも、社会はそういう人を生んでいるというのが事実なのかもしれないですね。
        日本にも、スラム、ってあるのかもしれないし、仕方なく、仕方ない生き方しか出来ていない人もいるのかもしれない。
        瓦礫は焼却されちゃうし、とくに説明もないし。
        どんどん悪い方向に向かってるんじゃないかなって思う事もある。
        どうにもできない大きな力が働いてしまっている。抗し難いヤツだ。
        お手上げする前になんとか立ち向かっていかなきゃいけないんだよなぁと、そういう教訓を得た作品でした。
        うまくまとまっていないなぁ、作品と全く逆だ。作品はメリハリあって面白かったですよ。


        夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997-2011

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          昨年は、一年間お芝居をやってきまして、何とも珍しい事に同じ作品を手を替え品を替えやってきたわけです。実際に書きたい事はまた改めてしっかりと書くようにつとめますが、はやい話が、昨年までやって来たお芝居が評価されたという事なのです。寝耳に水とはこの事で「CoRich舞台芸術アワード2012」の18位(関西では1位)に選ばれました。作品としては「協走組曲組色 序章」という作品です。それこそ、昨年の3月に無料で上演した作品で、昨年はこの作品をベースにして、一年間突っ走ってきたといっても過言ではありません。それはそれは嬉しい事でございます。それでも、これは、なんというか、役者として評価されたというのとはちょっと違って、何かの偶然とか、例えば神様がいるならば、神様の手抜きかなにかだと思っています。も少し気の効いた言い方が出来ればいいんだけど、上手くいえません。でも、ありがたい事で、噂が一人歩きして次の作品にはもっとたくさんのお客様にお会いしたいなと思っております。

          そんなわけで、ありがたくも忙しい一年を過ごさせていただいたわけです。そして、その後はもうね、ぱったり。年末に昨年最後の公演を終えてから、時間に暇ができたわけなんです。とはいえ、時間に暇ができたもののお金にはなかなか余裕があるべくもないので、お安い趣味にいそしむ事になる。これは自然な流れ。お金をかけずに有益な結果をうむ趣味のナンバーワンは部屋片付けと自炊であると思っている(ナンバーワンといいながら甲乙つけられていない僕の優柔不断さよ)。後はランニングなどのトレーニングや、読書、映画鑑賞も最近はお安いよね。パソコンで動画を漁って見るのも面白いけれども、後々とんでもなく虚しい気分になってしまうので留保。そういうわけで、久々の読書に取りかかってみたのです。そんなわけで、手に取ってみたのが本作「(長いので割愛)村上春樹インタビュー集」というわけです。


          本当に久々に書籍なるものを手に取りましたけれども、僕の中には村上春樹的なものが流れているんだなと思うくらい心地よく文章が染み渡ってきたカンジを覚えています。その事に関しては高校時代の瀧口君に感謝を尽くしてしかるべきですね。高校の時に瀧口君に村上春樹先生を、谷君に曽田正人先生を、それぞれ教えてもらって、極端な言い方をすると人生は変わったんじゃないかと思っています。今でこそ自転車には本格的には乗っていませんが、高校時代には実家のある明石から城崎まで、一日で(早朝3時に家をでて、夜10時頃帰ってくる)往復した事がありました。大学になって、家族で城崎に旅行に行くというから僕もそこに「現地集合」するカタチで、大阪の住吉区から城崎まで自転車で行って(その時は僕も度胸がなかったのか親の甘い言葉にたぶらかされて)城崎の宿に泊まるという、ま、端から見ればおかしな関係の旅行をしていました。最近は三段変速のママチャリに乗っているのです。お話がそれてしまいましたが、高校時代にはおかげさまで、読書の虫でもありました。だいたいにおいて、読んだ作品については覚えてはいないのですが、週に3冊くらいの文庫本はいただいていた気がします。その中でも村上春樹の作品はとても好きで、高校時代には多分「ねじまき鳥クロニクル」辺りまででていたんじゃないだろうか?それから、大学生になり卒業し、カフカだの1Q84だのを読んでいたんだろう。

          その、僕の心をとらえて話さない村上春樹さんのインタビュー集で、僕の心に引っかかった言葉としては「他人の靴を履いて旅にでる」とか「規則正しい生活をして、フィジカルを鍛える」だとか、そういう事です。どうも記してあった言葉通りには書けないけれども、そういう事。もともとジャズバーを経験していて神宮球場で野球を観ていた時に天啓を受けたように小説を書き始めた氏は、毎日規則正しく小説を書いているという。朝早く起きて小説を書いて、その後はランニングなりスイミングなり身体を鍛える作業をしているらしい。小説を書くという事は物語の中に(氏曰く闇の中に)どっぷりと浸かっていく事なので、体力は必要であるという。一時的に時間を止める集中力と、それを出来るだけ長引かせる事の出来る体力が必要である、という。力ある作品を創るにはやっぱりそれなりの体力が必要であるというのは頷けるんです。それに氏は、年に一回はフルマラソンを走っているという事なので、そこんところはホントにそうなんだなと思います。頭を使って文章を書く、という事にもそれなりの体力が必要なのであるということを言う人をはじめて見た気がして、そういう部分では目から鱗の発言だなと思った。規則正しい生活をして、本を書いて、その後きっちりと10kmなりを走る、というのは本当に理想的ではあると思うんです。僕もそれに習ってってワケじゃないですけど、走ってはいます、が、そんなに毎日って訳にはいかないし、そりゃ疲れてしまう事だってある。それでも続ける事って素敵だと思うんです。


          そして、このインタビュー集は読んでいると、「何だか文章を書きたくなってくる」気持ちにさせるんです。僕だけかもしれませんけれど、インタビューに答えている言葉遣いなんかを聞いていると、綺麗な言葉遣いなもんだから、自分にもかけるんじゃないかという勘違いをさせられてしまうのです。事実、難しい事ではないようにはなされるものだから、出来るんじゃないだろうかなんて思ってしまうわけで。心で思うままに書いているだけですよ、というわけです。いったん深いところに潜ってしまえば後は簡単な作業だ、と。確かにそんな気もする。好きな人のいう言葉だから盲目的に心酔してしまっているのかもしれません。けれども、なかなかウィットに飛んだジョークを交えて「ゆっくりと、丁寧に、言葉を選んで」質問に答える氏の姿勢には僕はこれ以上ない好意を覚えるのです。

          会話という事を考えるにつけ、良く話が出来る人がいいわけではなく、「その人がいるだけで(たとえその人があまり話さなくても)その場の会話が滑らかに弾む」という人っていると思うんです。目を見て頷いてくれるだけで、どんどん会話がが踊りだすような。そんな人になれるものならなりたいと思うし、なれないならなれないなりに近づきたいとも思っています。愛情、と言ってしまえば話は単純なんでしょうけど、その深さは果てしない。氏曰く「とても暗く、奇妙で、残酷で、ある時には血なまぐさい物語を書いていくと思います。僕は理想主義的で、楽観的で、愛を信じてはいますが。」と。言葉や仕草や、会話や物語に、愛情を。と思った次第です。


          麺食いメン太ジスタ だにえるの場合 まぜつけ麺だにえるパンチ@心斎橋

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            まぜつけ麺800円。まぁ美味しいらーめんなんです。どこかに線引きをするとするならば、手間隙というか、丁寧に作ってくれているかという事になります。そりゃ、どこのお店も丁寧に作っているとは思いたいし、そうあるべきなんだろうけれど、やはり、店主とアルバイトとの違いは天地を分ちますよね。そういう意味では全員が社員のようであったり、社長的な人自らがしっかりと厨房に入る。ということは重要なファクターであると思います。その先にある味が好みであったかどうかという事に関しては二の次なんですよね。まずは提供する側に妥協がないか、満足をしているかどうか、という事が最低限のハードルといえます。らーめんに関してそんなに熱く語ったところで勝手に言ってるだけなもんで、好きにいわせておけばよろしい。ただただ、美味しそうな写真だけをこのブログの意義だとされても全く意に介しません。というか、その通りですしね。下手な言葉を並べ立てたところで、味が舌の上に、口の中に広がるわけでなし、お腹がふくれるわけでなし。という、絶対的なハンディを抱えて僕がせめて伝える事が出来るとするならば、これを観た皆さんの興味の触覚をなびかせる事が出来るかどうか、というところ一点のみにつきるのです。

            先に弱音を吐いておくと、過去2つのブログに関しては「映画」というカテゴリーに属していたわけなので、例えばストーリーがある。例えば監督や俳優や、声優といった、話題の枝葉がある。そういったところから辿っていく事で、考え方は深みを増したり道に迷ったりする事が出来る。そこで、僕はらーめんというカテゴリーについて語る時に、そういう「ストーリーがない」という事を理由に多くを語れないという言い訳をしようと思っている。それは、正否というとどちらになるのだろうか?という、結果的に後で内省するに「どっちでもいいじゃん」という答えが返ってきそうな問いかけをしてみるのである。先日のブログでほぼらーめんテロのようにメン太ジスタメニューを勝手にあげてみた回の「本枯れ貝汁あさり塩そば」について振り返ってみる事で、お店には多かれ少なかれ歴史があるという事、また、具材について考えてみるに、肉味噌や天かす、白髪ネギ、カイワレを使っているが、白髪ネギとかをシャキシャキした状態を維持して提供するという事は、それこそ「丁寧さ」に他ならないんじゃないだろうか?僕は一人暮らしをしてはいるけれども、食材をダメにする事無くしっかりと最後までいただけるという才能は持ち合わせてはいない。保存するという事に難があるのです、おおざっぱな性格なもんで。

            後、お店についても、玉造店にいた愛想の良い女性店長さんがとても気さくで素敵な方であるという事を書いておこう。僕がはじめて心斎橋のお店にきた時に、それ以前に玉造店にも何度か足を運んでいたわけだけれど、顔を覚えていてくれて、それだけで嬉しくなったのを覚えている。そういった魅力がたくさんあるんだという事をつらつらという事で、少しくらいはこれを読んでいるみなさまの食指に触れる事もあるのかもしれない。お店はバーになっていてお客さんは20人も入れないかというくらいの広さ。別に狭いというわけではないんだが、きっとあっという間にテレビやら雑誌やらで紹介されてたくさんのお客さんで埋まってしまう事でしょう。はやりに目のない人をキャッチする言葉としては「和バール」とくくられる店内には、おでんをはじめいろいろなお酒のアテがあり(アボカドもあるよ)、それに負けないくらいの(お酒屋居酒屋さんや専門のバーと比較するとやや劣るにせよ)たくさんのお酒がおいてあったと記憶している。


            さてさて、閑話休題にも程がある。言葉の意味をはき違えているが、たまには他人のクツに足を入れてどこか遠くへ連れて行ってもらうのもいい事だと思うので、少しのお時間くらいはご容赦下さいな。そして、肝心のだにえるパンチ、ここまで描いておいて美味しくなかったと書く選択肢は今のところない。確かに美味しくなかった場合は、筆も乗らないだろうけれど、どうして美味しいと思わなかったかという事について揶揄と比喩と暗喩を織り交ぜて長々と語る事だろう。が、今回に関しては幸いにもそういう向きはなさそうです。難をいうところがあるとすると、辛さに対する拘りが強いのだなと思った。美味しい辛さである事には間違いはないんだけれど、このまぜつけ麺の旨味を楽しもうと思うひとみんながこの辛さに我慢できるかというと、答えはNOといわざるを得ない。つまり「旨辛い」と「辛旨い」の言葉に違いがあるならば、僕は「辛旨い」を選びます、これで伝わるニュアンスですね。「旨い」という言葉が入っているからと言って辛いのが苦手な人に対して、それこそ甘くはない。そんな味付けなのです。噛み砕くとぴりりと効いてくる香辛料も入っているようなので、セットで付いてくるたまごを頼りになんとか食べきれたという戦いの記憶があります。苦手な方は貝汁の方をお勧めしますよ。最近はつけ麺や、まぜそばよりも、ベジポタ、魚介、生チャーシューあたりが流行なような気がしますもので。ともあれ、流行に乗っかっていようが、丁寧さを欠いたらーめん屋さんは廃れ行く運命にあります(最近はそれすらも自覚していて、一定のお客ともうけを確保した後すぐにお店を畳む輩もいるような気がして怖い)。なんてね、先延ばしにしていたけれど、2012年のらーめん屋さんベスト10をするならば、メン太ジスタの玉造店とだにえるはランクインすると思います。メン太ジスタなんて文字が予測変換で出てくるくらいだもの。


            ■麺食いメン太ジスタ だにえるの場合■

            中華そば         650円

            まぜつけ麺だにえるパンチ 800円

            本枯れ貝汁あさり塩そば  800円


            ルパン三世 カリオストロの城

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              世の中には情報が溢れすぎていて、共有だとかシェアだとかいっても、限界はあるです。
              あっちの映画が面白いよとか、今週はここのお芝居が面白いよとか、
              この本が面白いらしいよとか、ダイオウイカとか。
              断片的な情報だけを得て、僕なんてのは知ったかぶりっこをしてしまったり、
              結局そこここで流行っているSNSなんてのは、
              人間の欲深な部分をさわさわと刺激しているだけなんじゃなかろうかと思うのです。
              心底幸せな生活っていうのってなんだろなって考えると、
              「孤独と向き合う」生活かもしれないなと思うんです(これは今読んでる本の影響でしかないんですけどね)。
              深みに沈んで自分の内側に向き合う事で、世界や社会とコミットする事なのかなぁ、なんて。
              外界からの膨大で不確かな情報から自分にとって必要なものを取り出して、
              そうでないものにもなるべく目をつむる事無く向かい合ってみるという事が重要で、
              しかしながら限られた時間の中で、自分に与えられた持って生まれた能力などで
              なんとかかんとかやっていかなくちゃいけないのです。
              足りない知識は努力して培って行かなければいけないし、
              努力したところで幾分報われない事があるというのも事実ですが、
              報われなくってもやんなきゃなんないのが世の中ってことなので、
              バランスとりながらやりたい事とやらなきゃならない事を実践して行こうと思うわけです。


              そして、ここに、勝手にお知らせしてみたい事があります。

              阪急塚口の「塚口サンサン劇場」で「ルパン三世 カリオストロの城」を上映しています。

              1週間だけの期間限定上映なので、かなりレアではあります。

              今週末の18日まで15:15〜と19:50〜の一日2回ずつ上映しています。

              特に劇場からの回し者ではありませんからね。

              僕もこの情報をツイッターから得ましたもので、そういう部分では感謝しているところです。

              「BLANKEY JET CITY VANISHING POINT」ってドキュメンタリー映画があるのを知ったのもSNSのおかげ。

              少し話は横道にそれますが、僕は本なんてまともには書いた事無いけど、

              携帯電話とかの普及によって物語性ってのがどんどん失われて行っている気がするんです。

              舞台上で携帯とか使われるとそれだけで空間が崩れてしまう。

              「連絡を取る」という必然性っていうものがどうにも胡散臭く感じられてしまうわけです。

              ある種ご都合主義的な、そういうのをあんまり好まない傾向にあるんです。

              しかしながら、お話、って基本的には既につくられたものだから、

              どれくらいそこから目を逸らさせるか、という事が重要な部分なんじゃないかなとも思います。

              そういう点においてコミカルで謎も多くて、

              何でも出来ちゃう魅力的なキャラクターだらけのこのシリーズってのはとても大成功な作品なんです。


              と、一つ大事な事として行っておきたい事があって(もちろん自分に対しての戒めも含めています)、

              作品ってのは「一回観た事がある」ってことは全然大事じゃなくって、

              そもそも不必要なもんなんですよね。「あの作品は名作だぜ」っていうだけじゃダメダメ。

              子供の頃や、以前に穴のあくほど観た作品でも「思い出した頃にもう一度観てみる」

              って事がどれだけいい事なのか、っていう事を知らしめさせられた気がします。

              というか、上の「観た事がある」に満足してるのって、僕なんですよね。

              ブログにかいて纏めてるくらいなんだもの。

              これだけたくさんの映画を見てるんだぜ?すげぇだろ?ってね。

              お恥ずかしい事です本当に。だからって「同じ作品を何回も観てんだぜ?」

              ってなってもいけないから難しいところ。

              でも気にしていきたいのはイノベーションっていうか広がり、関係性、って事かなぁ。

              作品とかイベントとか(お芝居や映画、小説から飲み会、

              ワークショップいろいろなモノゴト)について、いろいろな人やらにお知らせしたり、

              関わっていけるスタンスをとっていきたいと思う次第なんです。

              と、まぁ全く関係のない話をつらつらと並べたところで、作品について。

              僕の同世代なら絶対に知ってる作品と言っても過言ではないと思います。
              1979年だから僕が生まれる一年前。僕は再放送を観てるんだよな、テレビとかで。
              けれども、僕は好きってだけでその魅力を語れるほどの知識なんてのは持ち合わせてはいないんですね。
              宮崎駿が関わっている、という事くらいしか知らない。
              あと、名言が多い「あーら、いわなかったっけか?」
              「また、くだらぬものを切ってしまった」
              「大切なものを盗んでいきました、あなたの心です」などなど。
              僕がその作品を見た最後は多分中学生とかその頃だと思う。
              好きなものと思って、いつでも見れるだろうとタカをくくって、観てこなかったんです。
              人も何もそうだけど、次はないぞってことなんです。
              でも身体は一つだし、決断するのって勇気がいったりするからいろんなチャンスは大小流れ去っていってしまう。
              そんなのがその日はちょっとヤだったので観にいってみたのです。
              っていうか、面白いん!え?カリオストロの城ってこんなにも面白かった?
              って再確認をするタイミングが開始3分でやってきた。
              国営カジノから大金盗んで逃げ出して、追っ手の乗る車が全部が全部細工されてて大崩壊。
              逃げてる途中で偽札と気づいて車の窓から札束を空にまき散らすシーンまで。
              フロム・ダスク・ティル・ドーン」「スカイ・フォール」のオープニングまでの秀逸なカンジに良く似ている。
              後、僕もオトナになったなぁと思う事に、いくつかのこだわりがみつかるんですね。
              さっきの電話の話じゃないですけど、インターポールが政治的な事情でゴート国に乗り込む事が出来ず、
              退却命令を出されて落ち込んでる銭形警部に
              「ルパンがいれば天下御免で参上できるんでしょ?」と不二子が電話で檄を飛ばすシーン。
              ちゃんと不二子は電柱から電話線をジャックして銭形警部にかけてるんです
              (ただ、どうやって電話番号を聞き出したのか、
              電柱から電話線ひっぱって電話がかかるのかどうかについての謎には触れない)。
              と思えば、ルパンが落とし穴に落ちたけれども間一髪助かって偽の指輪でカリオストロ伯爵を小馬鹿にしたところ、
              執事のジョドー(この人は実はすごくて、等速で歩いてる伯爵の服をストレスレスに脱がす事が出来、
              かつ五右衛門の斬鉄剣とも渡り合えるカギヅメも持っているんです)
              がルパンに水攻めをして穴の奥深くに落とすんですけど、
              ルパンの「人を排泄物扱いしやがってぇ」ってセリフを裏付けるかのようにジョドーの左手には水洗トイレの水流すやつ
              僕ら世代ではあんまり見かけない、昔ながらの居酒屋の和式トイレとかにあるアレ)
              が握られているんです。カット割の都合ですぐに消滅するけど。
              銭形警部のパトカーの埼玉ナンバーとか、カップ麺とか、
              もうね、いろいろそそられるものの連続です。


              確かに昔のフィルムなので、画質はよろしくない。

              大きなスクリーンで見るにしても最近のCGふんだんなアニメーションと比べると、

              滑らかさにかけるし、どちらかというと目も疲れるかもしれない。

              けれども、見る価値は多大なんです。音声もちょいと悪くって、

              上にはあえて描かなかった名台詞「今はこれが精一杯」ってセリフがちょこっと欠けてるんです。

              精一杯の「ぱい」ってのが多分促音(スタッカート)でフィルムの劣化と共に

              (音ってフィルムに入ってるんだろうか?その辺の映画事情にはとことん無知です)

              聞こえなくなってて、でも脳内では再生されるじゃないですか、

              そういう感覚を味わう事が出来る醍醐味が「何度か観」にはあるんだと思います。

              「映画より原作の小説の方がいい」理論とは別、

              アレは小説ってのは脳内で理想再生or再現されるから視覚的に作られた映像では小説

              (ではなく、それを読む人のイメージ)には勝てるべくもない。

              まま、そんなわけで、観てきたわけです。カリオストロの城。

              ホント面白かったのでぜひとも観ていただきたいところ。

              泣いちゃうよ。今週末の金曜日まで。


              300

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                以前まとめてみたんですが、観たけれどもブログにあげていない映画が、ホント腐るほどあって。もうね、間に合いません。そんなにたくさん日々観ているわけではないにせよね、なんというか、発酵させているうちに、記憶は薄れていくのです。だいたいの事は覚えているんだけれども、その時の新鮮な感覚がどうも薄れていきますね。しかしながら、彼ら(映画達のことね)を観た感想を消化してあげなきゃいけないな、てのが、今んところの僕のおごりでございます。昨年見た映画ですが、後追いで頑張ってみようかと思います。そして、これから、部分的に記事は少し読みづらくなるかもしれません。実験的な試みです。


                さてさて「300」です。もうこの映画を、といってもDVDで、ではあるけれど、観たのは大分と前になるんです。そういう事で、やっぱりストーリーだとか詳しい部分は忘れてしまっているので、ネットで監督とか、出演者とか調べてみる事にする。いや、たとえ昨日見た作品であってもネットでの情報は欠かせなかったりするんです。ひっかかり、みたいなものを見落としてしまう事で、興味の深みを残念な事にやり過ごしてしまいそうになるからです。逆に、そういう部分を見落とさないようにネットをみちゃうわけです。目の前に展開されている事だけを感じる事の方が大切じゃないかという考えもあるわけだけれども、なにぶん現代社会は情報量が多すぎるので、そのもっともらしいご指摘については目をつむってみる事にする。で、監督さん、ザックスナイダーという名前の監督でしたが、作品群を見るに「ドーン・オフ・ザ・デッド」「ウォッチメン」「エンジェルウォーズ」等など。個人的には宝の山的情報なワケです。ほらね、調べてみる価値ありでしょう?


                ゾンビ映画のミレニアムリスタートの波をつくった「ドーン・オブ・ザ・デッド」。や、勝手に僕が今言ってみただけなんですが、功績は大きいんじゃないだろうか?オブザデッドを付けたら何でもゾンビの風潮が発生しましたもの。僕の最近のゾンビ映画の中では12を争う映画です。DCコミックから出版されたアメコミを完全再現するカタチで(言われようによっちゃ手抜きともとれるような)再現したと言われる「ウォッチメン」。オトナのアメコミってカンジの、心の闇どころかセックス&バイオレンスで綴られた「正義って何ぞ」って問いがむしろ首を傾げるカンジで問いかけられる作品である。で、後はファンタジーアクションゲームの世界を再現したような「エンジェルウォーズ」。もう、スタイルのいい洋の女の子がコスプレしてでっかい敵と戦うだけの映画。もうあんまり覚えてない。共通点はというと、なんだかザラついた画質、というカンジかな。映像美のとある一方向というカンジです。


                かくいう「300」についてもむしろストーリーはそっちのけです。というか上記3作品もストーリーなんてあったもんじゃない。とにかく逃げるだけ、元ネタ拝借、戦う後半戦。確かに乱暴すぎるまとめ方だけれど、そうなんです。もっと詳しく描けばもっとあるんですけど、「300」に繋げる言い方するとそう。スパルタ人のおっさん率いる300人と全身ピアスのナルシスト率いるバラエティ軍団と戦う話だもんな。バラエティ軍団の登場シーンとかの迫力や、衣装出で立ちがいちいち美しくてスタイリッシュ。どんなんしてもいいもんね、写真なんて残ってないんだし、嘘描いてもいいもんな、ペルシャのクセルクセス王が全身ピアスって史実は如何に僕が無知だとしても、知らないから。高校の先生にだって教わってないし、聞いてたらインパクトあるから覚えてるもんな。そういうわけで、ザックスナイダー監督は勝手にビジュアル系監督と思うのです。


                でもね、その中にも一族の誇りを心の底にもって戦うというアツい話ではあるんですね。いい身体してるし、女の人も綺麗に描かれているし。「魂を見つけろ」というセリフが印象的で、生き様を見せる映画でした。結果が分かっている史実上のお話っていうのは、けっこう泣かせるものがありますよね。真田十勇士の話とか赤穂浪士の話とか。そういうカンジです。しかも、最初はええカンジに快進撃を繰り返すんです、シンプルな戦い方で滅法強い。オトコノコ的には強い正義っていうのは気持ちいいもんで(どっちが正義かっていうのは考えだすと深みにはまるので置いときますね)、それ見るだけでも楽しいです。しかしながら、それゆえに映像作品というよりはBGVとしてみるのがいいかもしれない。とにかく誰かと戦ってるか、きれいな景色がみえるから。映画に含まれる教訓としては身体は鍛えとけ、裏切りには気をつけろ。この2点につきます。


                麺香房 三くの全粒粉つけ麺@福島

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                  全粒粉つけ麺300g800円(200gでも800円)。

                  去年のThE 2VS2さんの稽古期間中にはじめて行ったお店。

                  遅ればせながらにして、2012年のベストなんちゃらをあげるなら、

                  ラーメンのお店としてはここもノミネートしてもいいかもしれない。

                  ベスト10には確実にinしてますね。

                  お店の店員さんがすごく丁寧に対応してくれるので、心安い。


                  茹で時間15分の大物である。

                  お客さんはたくさんいて、店の前でも待っているくらいなのだけれど、

                  その辺はあまり気にしなくていい。

                  お店の中に招き入れられて食券を購入、そしたらその時点でオーダーが通る。

                  そしたら、僕らが待っていようが何だろうが麺類はお湯の中を泳ぎだすのである。

                  ま、そこんところはきっと長年の勘なんでしょうが、

                  お席についてからそんなに待たずに注文がやってくる仕組み。

                  それまで待ってるんですけどね。

                  そこである種の心遣いがありまして、お通しがついてきましたの。

                  前に行った時にはそれはなくって(多分ランチタイムだったから?)、肉豆腐。

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                  お昼時に食べたかけらーめんの時にも「薬」というなの七味もあったりして、

                  ちょい足しの要素ってのがありがたいですよね。

                  お箸の橋袋の中にも別包装の爪楊枝が入っていたりして至る所に心配りがある。

                  味の事なんて二の次になる、それでいいのか?って自問しますが、どうも、僕は味音痴。

                  何でも美味いって食べちゃうものね。

                  つけ麺のスープの中に梅干しのちぎったのが入ってて、なんぞこれ?ってなりました。

                  おかしな味があるぞ、と思って、食べてみるにどうやらこれは梅干しだ、と分かり、

                  そうしてようやく「なるほど、君の事は知ってる。よし、通れ(食道を)」となる。


                  他にもいくつかメニューはあって、煮干し嫌いは食べないで、ってのもあって。

                  それは残念ながら売り切れていたのだけれど、今度チャレンジしたいなと思いますね。

                  そういう事を考えながら、久々のブログでございます。

                  頭悪いながら考えて書いてみています。ご贔屓にいただければ幸い。

                  らーめんの事ばかりじゃなくって他の事も書きなよと言われそうなものだけれど。

                  でも、その日はATLASさんの面白い、そして受け止めるに時間のかかるお芝居を見て、

                  ついでに言うならば、前日のタイガーの基礎練の筋トレが効きすぎていて

                  (実のところこのブログを書いている土曜日の夜ですらとれていない、筋トレは木曜日に行った)、

                  どうにもらーめんを欲する身体だったのです。


                  余談ですが、僕の前に並んでいた2人連れが、なんだか紙のようなものをもっていて、

                  どうやら環状線の周辺のらーめん屋さん(京橋辺りの「花京」の名前が見えた)

                  のスタンプラリーのシートのようだった。

                  メルマガ会員限定のサービスのようで、ちょっと興味をそそられました。

                  また、機会があれば「超僕的環状線らーめんスタンプラリー」を考えてみてもいいかなとも思いました。

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                  ■烈志笑魚油 麺香房 三く■

                  三くセット 850円(お昼のみ/かけらーめんとチャーシュー丼)

                  全粒粉つけ麺 300g 800円


                  横尾忠則展にもう一回行きたいのです

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                    ようやく、この年になって「オーラ」なるものを感じられるようになった。

                    と、さほど、強く思い込み勘違いをしなくても思えるようになりました。

                    「俺は強い」とか「俺おもろい」とか、自己暗示的なそれではなくって、

                    具体的に言うと、横尾さんの絵を見ている時に、気迫のようなものを感じたわけです。

                    どちらかというとそれはもう、自然に。

                    この絵には、これだけのエネルギーが詰まっているんだなぁ、という、

                    たたいてスイカの実のしまり方を確かめるみたいに。

                    幾分の思い込みとかはあるのかもしれないけれど、そんなに無理せずに。


                    そんな事を書きながら、結局ブログの記事をそのままに年をまたいでしまいました。

                    横尾忠則展2月17日までやっているそうで、もっかい行きたいなぁって思っていたのは昨年の事。

                    クリスマスイブの12月24日です。ひとりぶらりとイブに美術館。

                    言い様によっちゃ、オシャレですね。

                    ぼやぼやしてるうちに2月も終わってしまいそうで怖いですな。


                    さてさて、去年の気持ちとは裏腹に今年は今年でバタバタしています。

                    次から次から予定を埋めてはこなしてく、そんなカンジで過ぎていく。

                    でも、舞台じゃなくって、残念ながら(いや、残念ではないね)趣味の事。

                    塚口サンサン劇場では「カリオストロの城」がスクリーンでやるみたいだし、

                    BLANKEY JET CITYの「VANISHING POINT」って映画もあるみたい。

                    それでもね、横尾忠則展はもう一回行っておきたいと思ったんです。

                    で、お話し戻しますけれど、僕がなぜイブに美術館に行ったかというと、

                    もともと予定なんてなかったんですが、横尾忠則さん本人がいらしてて、

                    実際に作品を創っているところがみれるそう。

                    そういう情報をいただきまして、ミーハーにも駆けつけてしまったんですな。

                    ミーちゃんハーちゃんです。あ、チラリズムという言葉の語源は日本剣劇会の浅香光代さんが発祥。

                    剣持ち立ち回る姿の着物の裾からちらりちらりと生足が見えた事が語源だそうです。

                    まま、そういうわけで、油絵の道具やら、書きかけの絵画やら、写真に納めてしまったのです。

                    なんか、やっぱり気がひけるところもありました。

                    そういう事じゃないんだろ!ってことなんです。

                    写真は、横尾忠則さんが差し入れを入れてくれた人に挨拶をしている場面を、

                    なぜかそこさえも写真に収めようとしている客席の方々をチラリズム納めてしまいました。


                    でもね。

                    僕が行くちょこっと前の公開創作の際には、創作に没頭するあまり、近くに知人がいた事にも気づかなかったと聞きます。

                    単なる観客である僕たちは置いてけぼりをくらってしまうんですね。

                    でも、展示してある絵からはそういう事を裏付けるエネルギーを感じた。の、です。

                    じんわりと熱を放っているような、そんなカンジ。

                    僕は絵画には詳しくないし、描いた事もない人間ですから。

                    何がどうすばらしいかなんてわかんないし、それこそ、最初に描いたみたいに思い込みかもしれませんけれど。

                    それでも何か感じるものがあったように思えたんです、さも当然のように。

                    虫の知らせだとか、第六感だとか、嫌な予感だとか。

                    そういうもの、説明のつかないながら、存在を否定できないなんとかパシー。

                    もっと受け皿大きくして行きたいなとホント思いました。


                    置いてけぼりは悔しいもの。


                    焼麺 劔@早稲田通り付近

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                      お寒ぅございますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
                      僕はここ数日でなんとか部屋の片付けにとりかかり、
                      少しだけ床面積の増量に成功いたしました。
                      スーツのクリーニングに出したり、
                      サイズの合わないパンツをお直しに出したり(買った値段を超えてしまうなど)、
                      いったんの正月休み的な時間を過ごしております。

                      さてさて、タイトルのお店なのですが、まずは申し訳ありません。
                      去年のらーめんでございます。
                      これは、昨年のLINX’S TOKYOにお邪魔して、
                      翌朝からの仕事に精を出す劇団員メンバーを前の日の居酒屋を最後に
                      お別れをいたしまして、一人になった僕とTOKYOとの戦いの記録である。

                      けれども、そんなに朝から時系列追ってると追っつかないので。
                      朝は上野アメ横の路上で目を覚ましました。
                      でっかいトランクをロッカーから取り出して、まずは一路東京駅を目指します。
                      新感線の切符は路上のダフ屋から破格で購入しました。
                      東京駅から帰りの新感線に乗る計画のため駅のロッカーに
                      トランクをいれて超身軽になっての単騎行です。

                      アメ横から東京駅へ。
                      そして、平将門首塚を経て神保町、九段下を経て飯田橋へ。
                      神田辺りでは古本市が催されておりましてなかなか楽しゅうございました。
                      飯田橋辺りでお昼にしようかと思っていたのですけれど、
                      らーめん激戦区高田馬場の存在を思い出して地下鉄に乗って高田馬場へ。
                      そこで見つけたのが焼麺「劔」(つるぎと読みます)でした。
                      スープはベジポタでこってりとした感じ。麺がもちもちしつつ、
                      表面には焼き後があってカリッとした食感もあり。なかなか美味しゅうございました。
                      しかしながら一番奥のカウンター席に案内されまして(10席くらいのお店)、
                      奥は少し暗くなっていたので写真はうまく撮れませんでした。
                      ベジポタってジャンルが少しだけ流行りつつあるのかな?
                      大阪では(僕はあんまり)知らないけれども、僕は割と好きなタイプ。
                      タイプ違いのこってりスープ。

                      さてさて、その後に早稲田付近から新宿へ下って、
                      東京タワーから柴田亜美先生の昔住んでた高円寺。
                      また新宿へ舞い戻り牛タンを食べて東京駅へと買える。という、嬉しはずかし独り旅。
                      東京は人が多いからか携帯が電波をしっかりと探そうとしているせいか、
                      充電の減りが早くて、電源をお借りする事がよぉけございました。

                      らーめん屋さんは東京では実はあんまりいけてないんですよねぇ。
                      なぜだか知らぬが、お腹いっぱいやったのです。歳を感じた瞬間でもありました。

                      去年の事で申し訳ないが、最近の僕は、映画も好きでよくみています。
                      月末にはブランキージェットシティの映画があったり、カリオストロの城が上映されたり。
                      なかなか興味津々です。
                      が!タイガー名義のお芝居もそろそろ活動期に入ります。
                      また詳しくはこちらのブログやら、タイガーホームページでお知らせしますので、よろしくお願いいたします!

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