姑獲鳥の夏
京極夏彦さんの小説の映画化。僕はこれはまだ読んでないのですわ。
魍魎の匣は読んだのだけれど、次のは手を出せていない。
小説の方は面白かった(「魍魎の匣」は)。で、映画も割と面白かったのです。
関口さんをやってた椎名桔平さんが、
何だか弱々しくて捉えどころがなくって素敵だったのだ。
なのだけれど、今回何故だか配役が変わって永瀬正敏さんになっとるんですよね。
そしたら、なんだか、サイドストーリーというか、余分な側面が足されておるのです。
本編オリジナルの文庫版てゆーのか、ストーリーは読んでなかったはずなので、
その辺りはわからないのだけれど、
関口君のストーリーがまじこっている感じがしてました。
てのとか、榎木津さんの設定とか、その辺りの説明がわりかし長く続いてしまった。
この映画を始めて見る人には必ず必要な説明なので、
それ自体は全く正しい事なのだけれど、ちと、くどくどしく聞こえたのと、
キャラ設定に新設定を混ぜ込んできてたのが難しく感じたなぁ。
だから、椎名桔平さんじゃなくて永瀬正敏さんにかえたのかなぁ。
なんて、ちょいと勘ぐってみる、が、そんな裏話はもっともっと、
インターネットとやらを活用できてればどこにだって落ちている情報なんじゃろね。
全ては脳内で起こっているから、感じることも全て錯覚に過ぎない、
という答え合わせからスタートしたストーリー。
想像妊娠というオチなんだが、それ、先にいっちゃうのだが、
京極さんの作品は小説としての楽しみ方と映画としての楽しみ方とは
全くちゃうんやなぁと思うのね。
それは、全てのリメイク作品に言えることね。
まぁ、ともあれ、関口さんは、椎名桔平さんのがよかったなぁ、少し病的な感じが。
なぜだか、その事ばかりに心を捕まえられた本作品であったわ。
それでは、見る側も見られる側もよろしくなかろうなぁ。やんごとない。
そういった事で、ちょっとたまった文章をあげてみてる次第。
誰か、僕を映画館に連れてってください。眠くて眠くて仕方ないわ。
- 2011.05.27 Friday
- 映画
- 14:28
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- by 白井宏幸