ユカリ2回目の稽古。
稽古2日目にしてようやく出番が到来します。
ユカリ、という作品は4部構成になっており、それぞれが少しずつ違う時代となっているのです。
なので、登場人物が全員揃うシーンというのはないわけなんです。
で、僕が演じるのは稲垣と言って、主人公「ユカリ」の同級生、幼馴染、という人物です。
年齢設定も少し若めの設定なので、
と言ってあんまりネタのばれることは言ってはいけないんかな、そもそもバレたところで、
というところではありますね。犯人でない以上。
セーラー服は着ません。
こういう物語において、何が「バレ」ちゃいけない内容なのかなぁと、
たまに思うわけです。
「お芝居の稽古をしました!」なんてみんなで楽しそうに飲んでる写真をあげたところで、
それが面白いものになるんだろうなって、誰が好意的に思ってくれましょう?いえ、誰も!
や、ウェーイ!って可愛い女の子と写真を撮るみたいな事ができない僻みみたいなところは多々あります!
が、バレて困るネタなんて、ありゃしません。「僕、最後に主人公を裏切りますねん!」
つって、もし仮に裏切るとして、「あ!裏切った!」ってことがわかっててそれが物語のキモになるような、
そんな薄っぺらいお芝居だったら、もう、台本送りつけて読んで貰えばいい。
じゃなくって、そこに至る葛藤があるから面白いんであるからして、裏切り者、
っていう人間を演じる、ってことを知ってもらえれば、興味を引くんであれば、それは言っちゃえばいいんでしょうね。
別に裏切り者を演じるわけではないんですけれど。
恋のライバルだらけの高校生を演じるわけなんですけれども、
少年の青春時代は本当に儚く、出番も、そもそも、30分のお芝居ですから、そんなに多いことはない、
僕らが見せられるのは、一瞬一瞬が、本当に一瞬一瞬なのかってことなんです。
前回の稽古の時に空海大地っていう役者と稽古をしたんだけれど、これが全然上手くいかなくって。
人生に余裕があるんですわ、やつのほうが。
高校生の時期なんて、一瞬一瞬が世界の終わりみたいなもんじゃなかったかしら?
同じ通学電車に乗る大好きなあの子に、いつ告白しようかって思いながら
365日の3年間「今はまだその時ではない!」って先延ばしにしてきた僕に言わせてもらいますとね、
勇気を出せないポンコツ童貞には毎日が地獄だったわけなんですよ。
そうじゃなくて、いい感じにカップルになれていたような人間は、きっとお芝居なんてやってない!
取り乱してしまいますね、失礼しました。
稽古場ブログって何を書けばいいかわかんないから、それなら勝手に迷走してしまえと思った次第です。
まぁ、新人3人は揃って苦戦をしているけれども、やらなきゃいかんことは前もって言ってるはずで。
「ダイバー・シティ」の時のダメ出しとか、最近の基礎練の時の筋トレとかで。
まずは身体を作って、心をフリーにして。ま、自分ができてるかはこの際潔く棚にあげますけれども、
何やわからんけど面白いもんにしたいと思えば、おのずと、やらなきゃ何ないことは出てくるはずなんです。
なるべく言語化して伝えてあげたいところなんだけれど、背中見せてあげられればいいなとも思うと、
結局、僕自身は僕を磨くしかないんで、申し訳ないけれど後回しにしちゃいます。
「嘘をつくな」ってことなんだけれど、一番デフォルメデタラメな演技をしてる僕がどの口で言えるんだって話で。
ま、稽古場で見ている他の出演者が笑って見てるんなら、それでいいかって思っています。
最初のお客さんですからね、その人たちが険しい顔してるんだったら、それはよくないことやし、
その人たちが手ぇ叩いて笑ってるんだったら、まぁ、おもろいもんにはなってると思っていいと思うし。
いい作品にするために出演者、一丸となって取り組んでいます。
一丸となれてないやつは責任持ってケツ叩いて頑張ります。
そんなわけで、お披露目は6月3日と4日の土曜と日曜。
僕たちは30分だけの出番ですが、他にもたくさんの短編芝居が見られる面白い企画。
是非とも遊びに来てください。
ステージタイガー「ユカリ」
【日時】
6月3日(土)16:30〜
6月4日(日)15:30〜
※他の時間帯にもたくさんお芝居やイベントがあります
【会場】
シアトリカル應典院
【料金】
前売 2,700円(1枚100円相当のチケットが30枚綴りになっています)
詳しくは「fes IN fes 縁劇フェス」のサイトをご覧ください。
ご来場お待ちしております!
- 2017.05.18 Thursday
- 2017年のお芝居
- 02:17
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- by 白井宏幸