カンヌ紀行その5 3日目モナコから5日目最終日まで
もう、なんですかね、日にちも経ちすぎたんですし、ブログも結構間が空いてしまったんで。
そろそろ熱も冷めてきたんです。というか冷めきっていたことに気づかないまま、ここまできちゃいました。
前回までのあらすじとしては、南フランスの観光地ニースにて、短編映画を撮ろうとなって、
ファイナルカットにフレンチギャルに登場してもらいたいなという話になり、
観光地フィーバーの僕がめちゃんこ美人なフレンチギャルに片言の英語で話しかけたり、
現地の中学生に話しかけるも先生が出てきてゲームオーバーとなったり、そんなこんなで短編を撮り終えまして。
夕方からのモナコツアーに出かけるあたりで「ランニングホーム」の稽古が佳境になってしまって、
ぶっちゃけカンヌのブログどころじゃなくなってしまっていたんでした。
そういうわけで、このままほっとくわけにもいかないので。かける勢いで書いちゃいます。
短編の撮影を終えた僕たちは、モナコ行きのリムジンバス的な車の待つなんとかホテルに向かうのでした。
そこで出迎えてくれた邦人ガイドのアキコ。こいつが曲者でした。
まず、ファーストネームしか名乗らないところに僕はぽかんと頭の中に「?」を浮かべるんでした。
そして、車の中で話す言葉の端々に何やら優越感を匂わせるような喋り方をしやがる。
あんまりこういうことをいうのはなんなんだけれど、何だかいい気分がしなかったんです。
ま、それはいいんだ。なんでそんな風に感じてしまうんだろうかという考えながら、うとうととしていると、
つきました。モナコ!同乗者の皆さんは、アキコの荒い運転のせいで車酔いをしていましてね。
例に漏れず僕も。モナコのカジノっていうのは、あれです、ルパンの!
カリオストロの城で最初にルパンと次元がお金盗んで逃げてるのがモナコをモチーフにしてたみたいなんです。
だもんで、エフワンのコースを見下ろす崖に立ってみたんだけれど、そのあたりの道路も、
ルパン達がこう、崖を駆け上がりチェイスした道路だったみたいなんですね。
そんなことを思えばアキコの荒い運転も少しは許せる気になってくるってもんだ。
でも、少し僕の気分のお口直しに。泊まっていたホテルのモーニングレストランのウェイトレスさん。
(本編とは特に関係絵はありません、も一人いたウェイトレスさんもかわいかったんです。)
(写真に一緒に写ってもらえませんか?って声かけたら笑顔で「いいですよ」って。こういうのがいいんだ。)
さて、閑話休題。
モナコの話。僕はエフワンあんまり詳しくなかってよくわからんだけど、なんかとっても有名なコースを自動車で走りました。
トンネルの中を抜けたり、「あれ、あのヘアピンカーブ有名なんですよ」ていわれて「はぁ、」ってなってたけど、
とってもすごいところにいったみたいなんです。
なので、今度行くときにはもっと下調べをしてくべきだなぁって思いましたとさ。
今度行く気になっているところがミソですね。そして、本当に行きたいと思っていますから、ここに宣言しておこう。
また、(ほぼ)同じメンバーでカンヌ国際映画祭に(今度はきっちりと)呼ばれていってやります。
監督がモナコのカジノで5ユーロだかなんだかをスロットに詰まらせてしまって、
ゲーセンかよ!って出来事が起こりながらモナコの夜は更けてまいりました。
知識として知っておきたかったことが次の日にありましてね。
最終日の前日のことです。そうなんです、ここまできてまだ最終日になってないんです。
結構長いこと滞在してましたねぇ、一週間もまるまるバカンスをとって。
本当に、素敵な旅行でした。しがらみを忘れてのほほんとした時間は宝物ですね。
さて、それは置いといて。
青自転車、てのがあって、ネットで登録しておけばレンタサイクルができるってのがあったんですよ。
僕といえばフランス好きで、なぜかっていうとTour de Franceあるからっていうのはみなさんご存知。
ニースは北イタリアに近くって海沿い、ってことで、自転車を借りて海岸線を走れば、国境を越えられる!
そう思って自転車を借りようと思ったんですけれども、結局、言語がわからず借りれず終い。
今になって思うけれども、自転車借りてイタリア行ってたらホント、良かったのにって思う。
大きく後悔した出来事ね。ま、その日はビール飲みながらビーチでのんびりできたんでそれはそれで素敵だったんだけれど。
今度行くときはそういうことしたいなって思う。
だから誰でもいいんで映画監督さん、もっかい僕をカンヌに連れてってください。
もう、意欲しかない。
最終日。フェイスブックでも仲良くなったステファニー。
石鹸とかオリーブオイルとか塩とかの土産物屋さん。
ランニングホームの出演者のみんなのためにカンヌでキーホルダーを買ってきたけれども、
客演さんへのお土産をすっかり忘れていたので買いに行ったお店の店員さん。
店頭にはいろんな種類の塩が売られていてその数30種類くらい。
これもいいよ、あれもいいよって、殺す気かというくらいに試食をさせてくる。
最優日は、それでも結局家族へのお土産を買うのをすっかり忘れてニースの街を堪能しました。
しかしながら、まだまだ試練の旅は続いていたのです。
お家に帰るまでが遠足だと言わんばかりに炎天下のもと、もうひとトラブルが待ち構えていたのです。
出国の時に「僕だけが帰れないんじゃないだろうか?」という一抹の不安をぬぐい切ることができないまま、
最終日を迎えたわけなんですな。
今になっても大学に受からない夢とか、卒業できない夢とかにうなされることがあるんです僕。
で、最終日。前日に電車の切符で痛い目を見た二人のお話もあるので、事前に調査済!
バス停の場所を確認してから、よしきた、ここのバス停につけるようにみんな何時に集まろうぜ!
って準備したのに、バスが来やがらねぇの、ストだってさ。フレンチはよくやすむなぁ。
羨ましい。本当に。羨ましい。人生を楽しむ方法を精一杯考えてる感じして羨ましかったねぇ。
「だれが、なんのために?」感が満載な巨大建造物を尻目に、バスの来ないとわかったバス停を後にして、
20分程度の道のりを駅まで歩きます。
駅で切符を買い、電車に乗り込もうとするが、この電車じゃないかも、って電車を見送る。
駅員さんだって「君らの言ってる駅にはこの電車はとまらないよ」って言ってたのに、
結局、目的地に向かう電車は、その見送った電車だったっていう、ね。
で、次の電車は電気トラブルで待てど暮らせど動かない。
仕方なく、タクシーでニース空港へ。
なんとかみんな揃って空港のゲートをくぐることができました。
最後に
監督が手荷物の中に現地で買ったワインを入れてて、結局没収されてしまった事件
がありましたけれども、総じて。
とっても楽しいカンヌ旅行でしたとさ。
ちょっと鮮度がガタンコと落ちてしまったけれどもね、最後まで書かねばと思って。
- 2016.07.10 Sunday
- FESTIVAL DE CANNES
- 00:55
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- by 白井宏幸